九龍城の切り裂きジャック

作者 七緒亜美

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★★★ Excellent!!!

舞台は既に壊されている九龍城砦。行ったことのない身ですが(というか生まれた時点で無くなってましたし)、楽しんで読むことが出来ました。

裏の世界と表の世界、その境界が曖昧と言いますか。上手く表現出来ませんが、独特な雰囲気を醸し出しているように思えます。

そしてある青年が一人の相棒と出会うことで、少しずつ成長をしていきます。

だからこそ一般のミステリーとは違うものがあると感じてます。


この作品をより楽しむためには中国の文化や風習、舞台となっている九龍城砦を知っておくことでしょうか。あくまでも個人的な考えですので、参考程度にしてください。

★★★ Excellent!!!

香港、特に九龍城に魅せられ何度も足を運んだ身として、この作品は極上ものでした。
当時の九龍城が持っていた雰囲気はもちろん、色やにおい等、五感を刺激してくれます。また香港特有の文化や人々の意識といったものまでしっかり描写されていて、それらがミステリー要素を補強しています。
いわば歴史感覚アクションサスペンスミステリーといったところでしょうか。

血なまぐさい事件が度々起こりますが、全てはとある鍵につながっていきます。ハラハラドキドキしながら九龍城の迷宮をさまよう、そんな作品に仕上がっています。
当時の九龍城が好きな方、またいったいどんな場所だったのか興味のある方は一読してみてください。サスペンスミステリー好きな方も是非とも。はまること間違いなしです!

★★★ Excellent!!!

本作は1980年の香港を舞台として、今は無き東洋の魔境・九龍城砦で起こった殺人事件を追う物語です。
組織お抱えの男娼である主人公は、アメリカからやって来たカメラマンを案内するのですが、切り裂きジャックを彷彿とさせる凄惨な殺人事件に遭遇します。

やがて、主人公の大切な人までもが巻き込まれてしまい、二人は協力して犯人に迫っていくのですが、そこには意外な事実が隠されていたのでした。
九龍城砦という伝説的な多重建築スラム街を舞台として、読者を迷宮へと誘うミステリーが幕を開けます。

★★★ Excellent!!!

かつて香港に存在した悪名高き『九龍城砦』
90年代半ばに取り壊され、今では伝説となったその魔窟を舞台に展開されるサスペンス。
そして主人公はひとりの男娼。
この好奇心をそそられずにいられない設定がとても良いです。
当時の香港の文化や言葉、そして風習。また実際に存在した犯罪組織をモデルとした黒社会の在り方もリアルです。
さあ、物語の結末まで一緒に楽しみましょう。