杜松の実

お盆の真っ只中。少し気難しい少年・翔は、父親の実家がある広島県、呉市にやってくる。その家には今、離婚して戻ってきた叔母の透子がいるらしい。 今年の夏は帰省できなかったの…

名作絵本をリスペクトしました。 解説は自主企画【カクヨム版解説編集所】( https://kakuyomu.jp/works/16816452219222739280 )にて、…

人類は増加の一途を辿り地球の地表を埋め尽くしつつも、それなりにご機嫌に暮らしていた。 だが、ご機嫌なまま、死ぬまで生きていられないのが、哀しいかな人間の性、または業である。 ………

僕とダンボールで届いた天使の物語。 傷と輪の物語。

　きみだけに見えていた十四の亡霊。 　あまりにも早すぎた別れの季節。 【お題】愛 【ジャンル】恋愛 【登場人物】『きみ』（中学生の少女）、『彼』（そのクラスメイト） 〈第五回…

六歌仙の一人である文屋康秀は、同じ六歌仙の一人で絶世の美女・小野小町へ懸想していたが、振られてしまう。そんな彼の元へ、小町の遠縁にあたる娘との縁談が舞い込んだ。御簾越しに聞こえる…

「第四回偽物川小説大賞」によせて書きました。一作目です。 ジャンルは恋愛かホラーか迷いましたが、大抵こういうときはホラーだという感想をいただくことが多いのでホラーにしました。

第四回偽物川小説大賞 https://kakuyomu.jp/user_events/16817139556223025327 に向けて書かれた作品です。 何不自由なく育った商家…

ある姉弟の祝福と惜別の物語。

By Seumas Mac a' Phearsain

もうじきいなくなる二人の話です。

「第四回偽物川小説大賞」に参加させて頂きます。 昭和っぽいだらだらしたお話です。 親子愛って分類の「ストーゲイ」になるのかなと思って指定しましたが違ってたらすみません。

ポストアポカリプスをサバイブする少女たち。隠れる場所なんてないのさベイビー、逃げる場所なんてないのさ。第四回偽物川小説大賞参加作品。

第四回偽物川小説大賞参加作 羊飼いの青年と神様のお話です ＊＊＊ 2022/12/4 カクヨムWeb小説短編賞2022応募のため細かい表現を調整しました。内容に変化はあ…

「第四回偽物川小説大賞」によせて、もうひとつ夫婦の話を書きました。二作目です。

アプロダイト社が送る最新の『GALATEA』デバイスは、Aliceを魅力的な存在にします。複雑な操作は必要無く、Aliceのポッドにデバイスを挿入するだけで、彼女は特別になります。

　荀南と緑。政府による生産調整の計画のもとで、結婚するように仕向けられたふたりは、自分たちの愛情が作られたものではなく、自らの感情が産み出した本物であることを確かめようとする。 …

学生時代を振り返るとき、その頃にはいなかった「大人の自分」が存在することになる。 「大人の自分」が過去の自分を俯瞰する──。 笑いのヒトキワ荘・第八回大会「とぅるーＩｎゼリー…

　一日と一日が切り替わる真夜中において世界が更新されていることを発見した人類は、その世界更新力をエネルギーとして利用する。 　世界更新力によるエネルギー革命は科学の発展に大いに寄…

舞台は、大雨に降られる、どこかの町。 雨だれの静けさに沈む駅のホームは、まるで世界から切り離されたように、独白めいた沈黙に溺れている。 こんなときに孤独なら、誰だって思わず、自分…

歯に衣着せない物言いの新卒・土屋の教育係である水原は、歓迎会の飲み会の席で土屋が何かやらかすのではないかと心配していたが、案の定、主任の日野が「やっぱりナチュラルメイクが一番」と…

奇形児として生まれたが故に、 誰からも愛されなかった子。 たまたま聞こえてきた選挙演説の 「〇〇アキラ！〇〇アキラで御座います！」 それでいいやと「明（あきら）」と名付けられた…

ぼくたちは、今日もショッピングセンターに行く。 もうすぐ本格的な冬がおとずれるのだ。 そこには、同じように恐怖と焦燥に駆り立てられた人々がいた。 ショッピングセンターに群がる人…

チクフォーの会社を舞台にアンハピネスな出来事をお届けします。 KAC2022 4回目お題　お笑い／コメディ　参加作です。 ※同シリーズのお話を足してタイトルを変え、再掲載して…

三嶋家の朝ごはんは、炊きたてのごはんと味噌汁と漬物。 でも、文は朝ごはんが食べられない。 その上、朝には起きられず、学校にも行っていない。 朝ごはんを昼に食べる日々を送る文。 巡…

塾の駐輪場、ほんの数分の会話。これは諦めきれず何かを変えたかった少女と、自分が嫉妬した相手の正体に気づかない少年の、交わらない恋模様だ。

作者の友人であり、東京都内を拠点に活動中のソロピアニスト、Soul Hugさん。 2011年、彼が秋の公園で「Love Note」という素敵な曲を演奏する動画を観て、その曲とHu…

怪獣伝説の残るとある港町。あるとき、一晩のうちに、壊し尽くされてしまう。 そこで生まれ育った兄妹は、伝説の怪獣を一目見ようと、探しに行くが…… ※『第一回怪獣小説大賞』に寄せて…

『俺』はある日、何気なくツイートを眺めていた。 　そこで目に触れたのが〇〇さん。 彼女はきっと良家のお嬢様なのだろう… おや？だけど、慌てん坊なのかな？ ヤバい事になってますよ？…

60年前に突如発生し、各国に甚大な被害をもたらした『怪獣』も、退治法の見つかった今ではすっかり食卓にお馴染みの食材に。怪獣の食料資源活用を大学で研究している佳代は、怪獣漁を仕事に…

自主企画「階段小説」によせて書きました。 一行につき、一文字ずつ増えます。

あの子は私にとって、仲のいい後輩だ。よく一緒に帰ったりもする。ある時、あの子は言った。「人生って、何だと思います？」 これは、私とあの子の、「家族」を巡る物語。

暗い作品ばかりを頑なに書く物書きの女の子と、編集者の女の子の物語。

　異次元（？）からの怪獣の出現のために、崩壊しようとしていた世界。 弟が姉へ書いた最後の手紙に書かれていたのは、最後の希望。もう一体の眠りし怪獣ミミィの話。

「第一回怪獣小説大賞」によせて書きました。

数億年をかけて地球の地殻内部で繁殖した鉱物様生物「地殻獣」は、繁殖の準備を終え地表に現れ始めた。彼らは地球の熱を食い、猛毒のクラストブルーを排出し、あらゆる動植物の命を奪っていっ…

ゴジラvsウルトラマンという子供の頃誰でも一度は考えたことがある種類の妄想

「その角の音を聞いてしまった人は意識不明に陥る」という怪獣サデュザーグ。幼馴染のリク君はそいつに遭遇してしまった。慕ってくれる後輩や、リク君の妹、クラスメート……僕のことを気に掛…

ジャンル選択を恋愛にしていることについて、謝罪するつもりはございません。 えーっとお嬢様の繊細な恋心を（パカラッ、パカラッ、パカラッ……荒馬が通り過ぎていく音）なんの話でしたっけ…

失恋した日の話です。

駆け出しのライター・麓郎がクトゥルフお母さん食堂の商品をレビュー。邪神や神話生物を食材にしたメニューを味わうが、体内で神々が暴れ毎回死亡する。それでも褒めの姿勢は変わらない。 グ…

ふと、昔亡くなった祖母がどんな人だったのか知りたくなった。

数分足らずで読めるショートショートです！ オチの斬新さと文章の読みやすさを大切にしています！ ☆おすすめの話 　『神』 　『彼方』

自主企画参加作品です。挑戦してみました。 (万が一、企画の趣旨とズレていたら、すみません……)

『お題シャッフル企画！　同じお題で”あの人”に挑めッ！！』に寄せて書きました。 【挑戦する側】 自主企画リンク↓ https://kakuyomu.jp/user_events/…

夫婦茶碗のような掌編を二つ。 オカン(男子)かと聞かれると微妙な気もしますが、このくらいの距離感の夫婦のほうがなんとなく長続きするんじゃないかなと思い、第一回オカン（男子）文学大…

ある日、魔王は娘に懇願されて勇者を拾いました。しかしそれは…人の国王の策略だったのです。 こちらは、ののの様の自主企画『以下の場面から始まる話』への参加作品です。 「すっ…捨…

過去開催企画「短編を書いてボトルメールを交換しませんか？」に参加書き下ろし

夫婦愛を描きました。 友未哲俊さん主催、「おバカの里　第２回」書き下ろしです。