「SF時代のSF」から入り、その後プロフィールを拝見しました。星新一さんを好むというのも納得です。
まさに奇譚揃い、とでも言うべきでしょうか。ひとつひとつがサクッと読める軽やかさがあり、それらは隠し味をまとって深く深く、底の見えない懐を抱えている。もしかしたら、これからの未来にやってきそうな出来事もちらほらと。こんな文章の書き方好きです。とてもおもしろかったです。
起承転結、意外な結末、ユーモアとブラックジョーク、知的なニヒリズム。ショートショートに必要な全てが完璧に揃った作品です。読んで損なし!皆さんに読んで欲しい!
もし現実で本当に天国と地獄が証明されるならどちらが先が良いのか。また、証明された時どのように社会が変わるのかと考えさせられました。皮肉な事に天国が証明されれば自殺者が増え、地獄が証明されたら減る。さて、この小説を読んだ時皆さんはどのように思いますか?
王道ショートショート! もしこうだったら、からその後物語は大きく転換します。まさにショートショートの鏡と言える作品です。あなたならどうしますか?