透峰　零

君が死んだ日の話をしようか。 最後に怯えた目で僕を見てくれてありがとう。 　日間ホラーランキング3位。2022年8月11日時点。

＊小生が小学校の時に、担任の先生が話してくれた怪談です。 　学年行事にキャンプがあり、そのキャンプ場に伝わっているものらしいです。 「キャンプ場で、夜に肝試しをしました。しかし…

魔法使いのラディは、城のバルコニーから空を見上げて思った。休みが欲しい、と。 積み重なる業務、止まらない残業、通らない稟議書などを全て放り出してでも休みが欲しい。そのため、まずは…

警察官の『俺』は、証拠品として押収された『その本』にこれから目を通すところだった。イワクツキのそれを目の前に、しかし恐怖を感じていない『俺』はコーヒーを手に表紙を捲る。――照明が…

中学生の『私』は鏡が怖い。けれど、そんなときには私を守ってくれる秘密のおまじないがある――。 「５分で読書」短編小説コンテスト用・書き下ろしホラー。

『男が妻の誕生日に花を買って帰った。しかしその日、男は妻ではなく別の女と食事に出た。何故か？』 突如、出題された水平思考ゲーム・ウミガメのスープ。 果たして『僕』は５分以内に解答…

　ある日の午後、家で留守番をしていた「君」が眠りから目覚めた時、事件はすでに起きていた。 　現場の状況は、あたかも「君」が犯人であるかのように物語っている。 　「君」に与えられた…

【「５分で読書」短編小説コンテスト2022】だれにも言えない恋 （2022初稿）

　地震をきっかけに霊体や妖怪などの妖（アヤカシ）がうろつくようになった現代の日本を舞台とした和風ファンタジー。 　異能者とアヤカシが戦う世界に青龍寺 環（しょうりゅうじ　たま…

「なぁ、コンジンシチセツって知ってる？」 持って生まれた霊感を生かそうと、高名な霊能者の元に 弟子入りし、大学へ通う傍ら、師匠の事務所でバイトと して働く僕は、事情を知る高校時…

　ほぼ１話完結の読切り系連載です。 　この物語はフィクションであり、実際の『あの世』とは一切関係ありません。 　死んでも死にきれず、この世に留まる人は多い。 　困った『あの世』…

祖父の遺品を整理している時に見付けた、黒革表紙の日記帳。 そこに書かれていたのは、周囲の人々の身に起きた不幸の数々で――。 ※この作品はフィクションです ※一部、災害や事故死…

弟のヒーローが私のヒーローになった日、 辛くても、大変でも私はなるって決めた！ 「お姉ちゃん、カッコいい、かっこいい！」 この言葉を聞くために。 白バイ隊員に私はなる！

カポッ カポッ トイレが詰まっていた女の家。女はカマキリを飼っていた。 俺は自分の意思ではなく、川に飛び込んだ。 ───夢遊病者のように。

夜な夜な目が覚めるときに感じるあの恐怖。 突然鳴るデジタル腕時計と、深夜の怪異のお話。

まあ読んでみればわかります。 1000文字いってないんですぐ読めます

【KAC2022参加作品】 これはアタシの思い出がいっぱいつまった日記！ いやー、人にみられるのとかちょーハズかしいんだけど、まぁーちょっとだけ！　中身みせてあげるね♪

『俺はひいじいちゃんに愛されてなかった！　って友達が嘆いてるんで、なんとかして欲しいんだけど』 「どうして俺に!?」 そんな言葉から始まった今回の騒動。原因は従兄弟の友人の曾祖父…

引越し作業中の新居で、女は高校時代の日記帳を手に取る。 そこに書かれていたのは、愛する男との甘い想い出。一枚づつめくりながら、過ぎ去った日々に思いを馳せる。

私には中学時代好きな子がいましたが、勇気を持てずなかなか告白することができませんでした。 そんな私を見かねた友人の田中に発破をかけられ、私はようやく告白する決心をします。 電話で…

夏至の夜にはご注意を。 「KAC2022」第十回参加作品

都内にあるビルの踊り場で一人の女と一人の男は雑談に興じる。 真夜中に降る雪はあまりに冷たく、否応なく現実的な思考回路を招く。

中学２年生の池本高志は、ある日クラスメイトの山下から恋の相談を持ち掛けられる。 高志は、いったんそれを了承したが、結局その約束を破り、それがもとでクラスメイトから無視をされるよう…

眠たい、眠りたい。とは言ったものの、なかなか寝つけない人も多いだろう。そんな時はこの私、寝かしつけ屋にお任せあれ！　貴方に安らかな眠りをお届けします。

今回は舞台ではなく、焼き鳥屋での反省会の模様をお届けします。

冒頭のつかみネタは、先に以下を読まれた方が面白いと思います。 ↓ KAC2022シリーズその1「二刀流」 https://kakuyomu.jp/works/1681692786…

前回（https://kakuyomu.jp/works/16816927861248923065）に続いてしょーもない小噺です。っていうか、コレ漫才か。

主人公は、ある日の深夜、サングラスを掛けた喪服姿の女性を乗せる。 女性が降りる際、紙袋を置き忘れたため、主人公はそれを届けようとするが、慌てていたせいで、紙袋がドアに引っ掛かり、…

（2022初稿）

人外に遭い、人外に助けられた話。 「KAC20228」第八回目参加作品 KAC規定の掲載期間が過ぎたので、余談的な話「寄り道」を追加しました（22/09/23追記）

勇者はこの世界を汚染する“魔王”を倒し、世界は平和になった。 ある日彼は廃墟に一人で蹲る、一人の少女と出会う。

ぼんやりとして不明確な、言い表せない何かを言葉にしたいだけのお話。 「KAC2022」第七回参加作品

去年のKACで４作品入賞した私がどうして入賞できたのか書いてみました。 とりあえず、読め。 【KAC2022⑦その２】

「ちょっとここらでテコ入れをしたいんだ」 などとトチ狂ったことを言いながら、手土産を片手に向かいに住む幼馴染みが訪ねてきた。 ※『俺はお笑い芸人には向いてない（KAC20224…

中学からの幼馴染みである戸成が突然訪ねて来た。 彼は俺に向かって土下座をし、こう言うのである。 「頼む、俺とお笑いコンビを組んでくれ！」と。 いやいや、俺には無理だよ。 だって…

友達の京子から久しぶりの電話。何かと思えば、私の結婚祝いだった。 え？　結婚の決め手は何かって？ それは……。

大物ミステリー作家である私は、ある日自宅で殺されることとなった。 幸いなことに、犯人が誰かはわかっているから、それをダイイング・メッセージとして残せば事件解決だ。 だが、本当に…

【カクヨムコン10短編賞参加作品】 ま、あらすじなんか見んと本編見ぃや。 ネタのネタバレなんてしたら面白さ半減すんやろ！

【KAC2022参加作品】 街を脅かす凶悪な犯罪者── 思いがけなく訪れてしまう不慮の事故── そんな悲しみから人々を守るためヒーローは立ち上がる！ この〝セックスセンス〟で…

このお話は筆者の実体験です。 怪談話が苦手な方はお気をつけ下さい。

僕の友人は超能力者として噂されていた。だけど……僕だけが真実に気づいている。

世界破壊魔術。 この世の全てを消し去る禁断の秘術。 勇者は世界と愛しい姫君を守るため、単身大魔王へと挑む！ そして大魔王は、ひたすら挫けそうな勇者を鼓舞し続ける。 なぜなら勇…

行方不明の父親を探すため、二つの中華鍋を操り父親から受け継いだ技「炎舞・中華鍋乱れ咲き」を使って大会を勝ち抜いた爆（バク）。 決勝戦の相手は、お互いに認める好敵手（ライバル）の刃…

ニャーニャー ニャニャーン

　寒い寒い北の小さな村で、トォイが行商から買ったのは、芽を出すと春になるという一粒の種でした。 （2010初稿・2022改稿）

　長くて短い、とある男の例え話。 （2015初稿・2022改稿）

この団地は赤ちゃんがよく死ぬことで有名だった。

ある青年の昔語り。 都内某所にあった父方の祖母の家の庭には、滾々と清水の湧く 小さな池と、ちょっと立派なお社があって、美しいが恐ろしい 水の女神が住んでいた。 ※『Calli…

雪深い町の、早朝の登校路。なにかがいる。 『「５分で読書」　短編小説コンテスト　通学路、振り返るとそこにいる』参加作品。

ある雨の夜の話。