藻中こけ

夏のある日、真刈卓は公園でダッフルコートを着た少女・忍逆深令に出会う。極度の冷え性であるという彼女と出会った翌日、住んでいるマンションで殺人が起こる。 無謀にも彼女は、それを解決…

裕福な家でぬくぬくと育った少女メル。恩人に会いに旅を続ける道中、スラム生まれスラム育ち――メルとは真逆に生きてきた少年フォードと出会い、「生き方」を学んでいく……。

特技もなく、長所もない。 かといって不良というほどはみ出し者でもない。 クラスの余り物でしかない、三人の中学生――「僕」と、尊大な「金森くん」と、小心者の「井之村くん」。 三人は…

僕のための手記。

少しずつ怖い話を書いていこうと思っています。うん、思ってはいます。 ※曲がりなりにもホラーなので残酷な描写、不快な描写を含むことが多くございます。御覧になる際には十分にご注意くだ…

『新人はもれなく一週間前後で消えていく』。 時給に釣られ、25歳フリーターの袴田さんが勤めることになったのは、自殺の名所のど真ん中に建つ、いわく付きのコンビニでした……。 コ…

大学へ向かう道の途中でそいつは笑いながら呟いた。 「本当に、くそばっかだ。」 僕はその言葉に腹が立ってそいつを殺した。 殺して殺して殺しまくったんだ。 （表題作「くそばっか」） …

依子さんは、お嬢様学校に通うとても美人な女子高生。 対する俺、狛村太一は、アンティーク喫茶で働くフリーターの青年。 不釣り合いなようだけど、依子さんは俺が大好きらしい。 羨ましい…

僕の趣味は人を殺すこと……ただし頭の中だけの話だけどね。 そんな僕が死体探しで廃墟を訪れたあの日から「何か」が狂いだす。 「ずっと探していた。やっと見つけたよ」 　脳内で殺人を…

まるで巨大生物に齧られたように残る、平成最後のミステリーと新聞のトップ記事に報道された九ノ島災害。一方、九ノ島に一番近い某県某市九十九町はなんも前触れもなく失踪していき、行方不明…

大雨の日の翌朝にだけ置かれるノートには、僕の知らない、僕の殺人の記録が記される。 僕は本当に犯人なのか？

――死体清掃業者『掃除屋』に所属する、少女達の織りなす物語。それは何かが少しずつ狂った、仄暗く紅く甘美な日々。 全身に凄惨な過去を物語る、おびただしい傷跡を全身に持つスミナ。彼…

血腥いソレは、理想をあげると語る。魚の臓物を思わせる臭気を漂わせながら。

ヨウセイは哺乳綱　偽獣亜綱　コビト目　ヨウセイ上科に属する動物の総称だ。世界各地に生息するが目撃例は極めて少ない。友人の家を訪れた私はそこで囚われのヨウセイと、惨劇を目撃すること…

生まれつきの無痛症により、 命の価値に鈍感なまま小動物虐待に耽る少女――芦屋美里奈。 美里奈の兄であり、 残酷な遊戯に耽る妹を庇護する少年――芦屋良一。 死の魅力に惹かれ、 生き…

【2018年4月28日　KADOKAWAより発売】 　上原蒼は日曜日になると、海辺の病院へ行く。初鹿野ハルカと駒木沙也に会うためだ。ハルカはもう半年以上その病院に入院しつづけて…

カクヨムを楽しみ尽くすために書いていきます。 タグ機能活用・より読者を増やすためにはどうしたらいいか等、ああでもないこうでもないと意見交換が出来れば良いですね。 ２次創作可：エ…

　日本にその名を轟かせた大詐欺師・オオバヤシロ。 　悪運尽きて燃え尽きた彼が転生したのは――『嘘が吐けない巨大な都市』だった。 　嘘を嫌う『精霊神』により嘘吐きは【カエル】にさ…

同じ年頃にみえるふたりの少女は なぜか母と娘を演じている。 ふたりの旅の理由はただひとつ、 娘の病気を止める薬を得るため。 母は魔物を倒し、他人をだまし、 なにもかもを捨ててしま…

町のおんぼろな自動販売機、そのそばにはいつも着物姿の女がいる。 軽やかに歌う彼女は「人ならぬもの」。 主人公の“ぼく”は、彼女を除霊しようと塩を投げつけるが…… ラブコメ。 …

ワイバーン、バジリスク、マーメイド、ケット・シー。 それら『幻獣』、すなわち 『独自の生態系を持ち通常の食物連鎖に組み込まれない――かつ超自然的な力を持つ――生物』 の生態系の調…