双町マチノスケ

　百物語の六番目、二回生の佐藤が語りだした。 「自慢じゃないんですけどね、霊感ないんですよ。だからね、あれってマジであるものなんじゃないかなって」

ある日、赤ん坊はお母さんの押す乳母車に揺られてお散歩をしていました。しかし、その向かった先は…… 作・シャミ（しゃみ）

雨の降る日に、傘を差さない女性客が来る。 　コンビニでアルバイトをする主人公は、不思議な客に目が離せないでいた。彼女のことを知ろうにも、言葉は返ってこない。 　そんなある夜、近く…

ふと気がつくと、闇のなか、あなたは、あなたたちは椅子に座っている。 導くものは正体不明のアナウンス、そして前方のスクリーン。 「『正義』についての心理テストの結果」を告げてゆく、…

その下で告白すれば必ずその恋は成功すると言われる松があった 彼はその下で最悪の告白をする ――振り向いて貰えることが、良いことだとは限らない

報道カメラマンの「俺」が遭遇した、満面の笑みを浮かべた男にまつわる話です。 ※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません

日本のどこかにある町のお話です。

「死別ブロマンスを書いて欲しいリターンズ」によせて書きました。ホラーか現代ドラマか迷ってのホラーです。

あと三分しかない。 雪野　一樹が異世界に転生されるまで、あとたった三分。 あんな年端もいかない少年の運命を捻じ曲げて、いいものなのか……！？ 巫女は躊躇いながらも、神々の命令に逆…

掌編。死の臭いを嗅ぐ娘の話。 ※「小説家になろう」との重複投稿です。

あなたはクビノキリトリセンという言葉を知っていますか？

恋人のストーカーを殺し、山に埋めに来た霧島勉。 しかし、その山は呪われていた。 山に死体を埋めた者は、100人の死体を埋めない限り、山を脱出できないのだ。 死体を埋め続けた霧島は…

文庫本換算程7P程です。

もうすぐ父の日。これは家族思いの中学生が遭遇する、『残酷な記憶の物語』。

男は、必ずそれに怯える日が来る。

夕方五時、北校舎五階の女子トイレ、五番目のドアの前。 彼女はそこでスマホを見ていた。 クロノヒョウさんの企画 第55回「2000文字以内でお題に挑戦！」企画 https://…

短めの読み切りです。ちょっとした怪談です。 寝る前に読んでも、ぐっすり眠れます。 それぐらいの怖さです。

SARF × カクヨム　短編こわ～い話コンテスト （朗読型部門）に応募する作品です。 （2022年は7月にイベントを実施しているので、夏に聴くことを前提としています） 札幌の豊…

神田瑠璃(かんだるり)は、突然学校に来なくなった同級生、野崎雪也(のざきゆきや)の身を案じ、彼の家を訪ねる。 雪也は、自宅の地下室にある数万冊の本に囲まれた生活を送っていた。 …

一話完結。不定期掲載の物語です。 作者が日常で引っかかった物事から湧き出す妄想を書いています。 変な話が多いです。とても短い話です。

あんたは、どうやって食べる？

雨が降ると、借家に帰りたくない男は、それを部下の女に話すのだった。 そこからはじまる、男の体験。 表題作の「ア、雨」をはじめとした、ホラー作品を集めた１５編。 ※この短編集…

出向先で訪れた部屋で聞こえてくるものとは…？

この話は、尊敬する、横溝正史先生の名を借りたミステリー小説です。 現在、裁判中の、サッポロのすすきのの、首切り事件を参考にして、書きましたが……。 既に、投稿済みであったもの…

※これはフィクションです

その禁破るべからず。

【カクヨムweb小説短編賞2023 短編特別賞】 世界と世界の狭間にあるこの宿場には、多種多様な者がやって来る。 宿屋を営む私はある日、背中に巨大な卵を背負った青年と出会う。…

※自死の描写、嘔吐の描写が含まれます

行方不明になった師匠を探しに都に出てきた仏師・土岐真人は、玄武門で那由汰と名乗る侍に出会う。 「……さぁて、そろそろだなぁ」 駆け出した那由汰について出ると、そこには巨大な「…

空戦はエースコンバットで学びました。 なので多分現実よりヒロイックだと思います。

「骨じゃ腹は膨れねーだろうが」 「その大事そうに抱えているものは何だぁ？」 「これは食料じゃない。寝具だ！」 「取ったあああああああぁ！」 「返せ！　おい、返せよっ！」 「父さ…

首が落ちるのがイヤな少年のとある朝。

「背負っちまうぞ」と聞いてきて断らないとその人をどこかへ連れて行ってしまうおじさん URL、作品名、作者名を記載してくだされば朗読OKです。 良識の範囲内で自由にご利用ください…

なんにもない土地なので。 呪いとか祟りとか、勝手に言ってるだけですから。 そういうのたまにあるんですよ。 迷惑な話ですよね。 だから何もしなくていいし、気にしないでください。 あ…

学生時代東京で体験した実話怪談です。よろしくお願い致しますm(_ _)m🍀

ちょっとぞっとするような、ホラー系短歌です。

夢の話をします。 ある男の話です。あなたの話です。 はなさないでください。 ・・・・・・ーーーー・・・・・・ 『KAC2024』参加作品 お題「はなさないで」…

深夜、「私」はひとり髪を乾かしていた。するとどこからともなく物音がする。その音がするのは、ドライヤーをかけている時だけだった。

世界の窮（はて）のてっぺんの枝に棲まう鳥。 その枝にはいろいろなものが飛んで来る。 KAC2024 第6回、お題「トリあえず」参加作品です。

古い安アパートの天井裏での不思議な体験。そして二年後……。

　念の為、「残酷描写有り」にしてあります。

実話ではないのでご安心ください。

うだるような猛暑の中、僕は自転車を止めて公園のベンチにもたれていた。 —そこに、もう一人の僕が現れた— 僕は僕に問う。 「きみは、どっちの僕がいい？」

煤煙被害が深刻化するなか、僕たち家族は檸檬を食べる。檸檬を食べると煤煙の毒が中和されるってテレビで言ってたんだ。友達の長田くんは意味がないというけれど、僕たちには大切な儀式なのだ…

お前誰だよ！？

上下で完結。 墓を掘るのに使った鎌や鋤は七日間は墓場に置いたままにして持ち帰ってはいけない。 そんな民間伝承がモチーフです。