昨日、他の作品を、レビューしたところだったのですが、この作品も、絶妙です。
この作者先生は、もしかしたら、ホラー小説に振りかける「隠し味」を、生まれつき持っているのかも知れません。
今年の「カクヨムコン10」に、焦点を絞っている、この私には、頭の痛い存在です。
しかし、この作品を超えなければ、とても、入賞は狙え無い筈。
私が、単なる「読み専」なら、良かったのですが……なまじっか、下手な小説を書いているばかりに、まあ、弱ったものです。
ともかく、読んで見て下さい!!!
あと、私の代表作「レベル10!!!」も、少しは、読んで下さいね!。
宣伝で、済みませんでした。
死臭がするとかナントカ言うのは聞いたことがあるが、私は死臭というものを嗅いだことがない。
ジジイが死んだ時もババアが死んだ時も死臭は嗅げなかった。彼彼女のまだ腐り始めない死体からも死臭はなかった。
この話の主人公はナント死臭を嗅げるのである。
どんな臭いなのだろうか。それが気になる。
鼻腔に泥の臭いが絡みついた。気づけば家中に充満している。強烈な悪寒がした。これは泥水の悪臭などではない。
「泥水の悪臭などではない」「泥の臭い」というのが唯一の説明らしい。
泥の臭いならなんとなく想像がつく。
泥の臭いにはほんの少しだが甘ったるい臭いところがあって、それがジジイやババア特有の口臭に近いような気もする。