怖いけど、美しい作品。怖がりなボクでも読み切れる1話完結(´・∞・‵ )たーすかるぅ
子どもが、蟻の巣に水を流し込む。そんな姿を、思い出した。退廃の気配と耽美の気配が同居する、和のホラー。数ある言葉の連なりに、読み手の胸の内もまた、一度、二度と乱され、惑わされていく。幼子の戯《ぎ》の心は、まさに伸び盛り。その稚拙さに用意された結末に、どこからか、笑みの気配を感じずにいられない。