全十五作の短編たちは、ゆらりと歪んだレトロなガラス瓶に詰められたいろんな色の飴玉のように思えます。飴玉は透き通っていて、表面にはざらざらしたお砂糖の結晶がまぶさっています。オレンジ色、ピンク色、黄色、緑色、青、紫。ひとつひとつが異なる色合いで異なる風味に味付けされています。それぞれの飴玉があなたをちょっと不思議な世界に誘い、緩やかに心を揺さぶってくれるでしょう。
読んでいくうちに物語に引きこまれていきました。静かでありながら不気味な感覚が良かったです。
面白かったです。惹き込まれました。読書って、やっぱり面白いんだなあと再認識させられました。