東樹

ヒトの一個体と、わたしたちとの邂逅。ひとりの集合である彼ら。ひとつのわたしたちの一部であるわたし。ふたつの生きものはこんなに違う。 第二回こむら川小説大賞参加作品（https:…

ある老婆と、老人の会話。過去は、もう戻らない。

ホラーです。怖い話として書いています。 直接の表現はありませんが、残酷な描写があります。 読んで不愉快に感じる人もいるでしょう。 怖い話とは、怖い人の話または、人の怖い部分の話…

祐介は、コーヒーメーカー販売会社「エースコーヒー」の営業部員。企業を相手に飛び込み営業で自社製品の売り込みをしていたが、誰にも見向きもされず、営業成績も上がらないまま心も体も疲れ…

e-スポーツがオリンピック競技入りした未来で、その選手とそれを支えるわたしの夏の物語。 短編です。

四葉陸さんの自主企画「お盆をテーマに作品を作ってみましょう！（https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054890218853 )」用のお話…

寝床に現れた「それ」は自らを「赤い糸を結ぶもの」と呼んだ。「俺」を見知らぬ誰かと糸で結ぶと言うが－－

これは高度文明が崩壊し、文明が退化した世界で糧を得るため戦う戦士の一人の物語です。

もうすぐ結婚三周年を迎える俺は仕事の帰りに紀文堂という雑貨屋を見つける。 その店の店員からもらったアイテムのおかげで過去二回、俺は願いを叶えてきた。 しかし、三回目はアイテムをも…

東京の片隅に、猫と暮らしていた主人公。でも、その猫が脱走してしまった……。 「武蔵野文学賞」応募作品です。長く暮らしたあの地域に感謝を込めて。

【KAC20203】本作は一話かぎりの短編小説です。もはや新しい物語をつむぐ脳みそも溶けてしまった、ほねうまココノが贈る、カクヨムオンリー作品。

小学生の僕は、重病と闘う女子生徒の西倉と出会う。 西倉との交流を深めるうち、僕はその儚い雰囲気に惹かれてゆく。 そんな中、突然西倉から伝えられる余命の話。 残り少ない時間を思い…

ある日、俺が家に帰ってくると、驚くべきことに家の中にタンポポが咲いていた。信じられないことであったが、どう見ても家の中に根付いている。どうせすぐに枯れるだろうと思って放置しておい…

最後まで読んで首をかしげるか、 頭に来るか、 納得いただけるか分かりません。 保証は致しかねますが、すごく短いお話なので 心配するより読むほうが早いですよ。 ある種のあきらめに…

神さまってのは、案外そこらにいるもので――。 神さまが日常の中に入ってきたのが何時のことなのか……、 正確なところは、分かっていない。 それでも当り前に流れていく日々の中で、 人…

豪商の子息の庄二郎は、博学才穎ながら男色癖を持っていた。好みに合う美少年を目の保養にしようと街をうろついた庄二郎の目に、美少年が描かれた一枚の絵が留まるが……。絵画怪奇譚。

　宇宙の果てに居住可能な惑星を探しに行った結果……。

それは、世界の至る所で同時に発生した。 「うひゃ〜、たまげたの〜」 「ばーさん、大丈夫か？」 「わたしゃええから、ほれ、じーさん、羽織る物持って来ぃん」 　ある農村部の麦…

天漢二年秋九月、李陵は北の大地にいた。 敵・匈奴の勢力圏、その奥深くに寡兵を連れて。 無謀とも言える決死の行軍。 その先に李陵が見たものとは。 ※作者注：この物語は中島敦氏の…

媛河鈴歌は、恋愛話が大好物。 "恋愛相談窓口"という名の娯楽を作って、毎日楽しんでいたけれど、一人の男の子が相談してきたことによって・・・

香鳴さまの自主企画　[第2期] 同題異話SR -Aug.- 『願いをさえずる鳥のうた』参加作 ポートブラックサンドに住む僕はドレークさんの話を聞くのが大好きだった。ある日、ドレ…

終戦記念日に。この世界から戦争というものがなくなることを願って。

俺の住む超高層マンションには、最上階に清楚な美少女が住んでいる。 その子とはエレベーターで顔を見かける程度の関わりだったが、ある日エレベーターの故障で、その美少女と二人きりで閉じ…

お祭りなので、かにけんメンバーで参加させていただきますね！

【KAC2020　第1弾】お題：4年に一度 友情の勇者。 希望の勇者。 純愛の勇者。そして…… 平和になった世界で召喚された勇者は、四年に一度の血と平和の祭典”オーディンピック…

ハーレムラノベは最後にひとりのヒロインを選ぶことで、ほかのヒロインたちが不幸になってしまう。 その宿命から逃れる『石油王の孫』というチートを手に入れた主人公は、ヒロインたちとトゥ…

剣各ばかりを狙った連続銃殺事件。全ての被害者は相当な実力者であるにも関わらず、いずれも正面から一発で仕留められていた。 そして、今日も死体を発見した警官達の前に、新顔の黒づくめ…

ギリギリ参加でもうし訳ありありません。 可愛さ余って憎さ百倍の毒の処理は、魔女の出番です。 毒って言っても食べられる毒です。飲めたりもします。 さらっと読めます、時間つぶしにぜひ。

ある労働者の青年と女子大生が恋をしていた。 それは、かつて恋をしていた、と言ったほうが良いだろうか？ 教養は持つものと持たざるものとの間に溝を作る。物事は知っていればいいという話…

<カクヨム3周年記念選手権 7日目お題> 人間のしがらみから解き放たれるため、僕は自身の肉体を捨てることにした。 人工知能との融合で、僕は新しい目を、新しい生を得るのだ。 お題…

平凡な高校生が遭遇した、平凡な梅雨の、平凡な日常。 ただ、その平凡というのはもっとも難解だということ。

ボクは玄関を開けると、彼と目が合った。 「俺らに近づくな」 しかし、ボクの身体はだんだんと、彼に近づいて行ってしまう。 まるで不思議な力で制御されているかのように。 ・－・…

この世の中には、ありとあらゆる境界線が引かれている。 ただ単に、分けるだけの境界線、はたまた人生を大きく変えてしまう境界線。 恋の境界線——それは残酷なテロルを奏でる 結ばれる…

増える罪人の話。

むかしむかし‥から始まるファンタジー。 誰もが知っているこのお話。 実はその後大変なことになっていた⁉️ お地蔵様にミノと傘をお供えした若者が いきなり大金を得てしまう。 大金を…

武蔵野台地の片隅に住む一匹の狸の物語。依存ではなく共存、排除ではなく共生。

企画「【第2回】三つのキーワードで小説を書いてみませんか【「金貨」、「カタツムリ」、「星」】」への参加作です。 掌編というには結びが足りず、詩というにしては韻が足りない。 そん…

　@chauchau様の自主企画、『【第2回】三つのキーワードで小説を書いてみませんか【「金貨」、「カタツムリ」、「星」】』への参加作品です。 　よろしくお願いします。

博士と助手は研究室で知的生命体が存在するか論議を交わしていた・・・

何が現実？それも現実。

【第2回】三つのキーワードで小説を書いてみませんか【「金貨」、「カタツムリ」、「星」】に参加しています。 家族を想い、男は選択する。 彼の待つ未来とは？ 400字ほどの悲しい…

いじめられっ子の私は、いつもクラスメートの地味な男子と一緒にいじめられる。 恋愛意識など、1ミリもない。

自主企画『【第2回】三つのキーワードで小説を書いてみませんか【「金貨」、「カタツムリ」、「星」】』参加作品

この世界は、ある一握りの『支配者』によって造られた理想郷だ。 ある日、サイモンはご主人と共に見世物小屋を訪れた。 見世物小屋の老人は問う。 ――他人に支配されて、貴様は幸福か？…

「未来は幸せだよ」 小さい頃のぼんやりとした記憶が蘇る。私が越えなければならない壁にぶつかったとき、未来からやってきた私が励ましてくれた。そうやって散々元気付けてもらったのに、自…