★★★ Excellent!!! なんの暗喩か 詩一 はて、蔓人間とはなんだろうか。 タイトルに惹かれて読み始める。 罪人は己が「死ぬべき」だが「殺していない」と言う。 介錯の立ち合いが「要」・「不要」と話す。 そうして切腹は執り行われるが、その先に見た怪異は……。 いったい蔓人間は、なんの暗喩だったのだろうか。 読み終わってからも楽しめる。 そういう小説でした。 是非、興味のままに読み進めて、読み終わった後に考えて見てください。 考察が好きな方、つまり読書が好きな方にお薦めします。 レビューいいね! 1 2020年8月4日 19:14
★★★ Excellent!!! 死するべきか?死さざるべきか? カダフィ 死刑囚の「死ぬべきと思う」 から始まるミステリー。 「死ぬべきと思うが斬るべきではない。」 アンチテーゼからの軽妙な展開に 死するべきか?の重苦しいテーマから 抜け出して驚きのラストまで持って行かれる。 うわ! 凄え ‼︎ 思わず口に出た。 秀逸です。 レビューいいね! 1 2020年7月14日 21:34
★★ Very Good!! 斬られると不味い男の話。ここまで広々と世界を写せることに感動 碧海雨優(あおみふらう) どこを読んでも、ゾッとするような、昔の雅のような世界が広がっていました。 とても読みやすいのに独特の切れ味がありました。 楽しませていただきました! レビューいいね! 1 2020年7月12日 16:59
★★★ Excellent!!! 「それ」はたとえば、己の隣にもありそうな 神代 恭子 死なねばならないと口にしながら、斬ってはいけないと嘯く男があった。 奇妙で面妖な男である。 だが、斬らねばならないとなった。そして斬った。 つまり男は斬られてしまうこととなり、その真意は斬られて初めて語られる。 さて、異様なりし異容の語りの、はじまりはじまり。 短いながらも、引き込まれるような筆致で書かれた怪異譚。 淡々とした語りで進む話は、小泉八雲の怪談や山岡元隣の百物語評判の中に紛れていても、あるいは違和感を覚えないかもしれない。 その「男」の存在のつかみどころのなさが、背筋を束の間冷えさせる。 蒸し暑い夜、じっとりと汗ばむ中で読むのがお勧めかもしれない。 レビューいいね! 1 2020年7月11日 16:52
★★ Very Good!! 創作落語のような語りの妙 ネツヤマ 私は多肉植物を育てているので 「増える」不思議さはよくわかります 当たり前の顔して増えますからね あいつらは 落語か講談を聞いてるようなテンポのよさ 練られた語り 時代設定も巧妙でした いまとは死生観がまるで違いますからね レビューいいね! 1 2020年6月3日 23:38
★★ Very Good!! 意表を突く後半の展開に驚く掌編 一田和樹 とにかく意表を突かれました。後半は想定外でした。まるで○し木(ネタバレ防止のため伏せ字)のように増殖する物の怪とは思いませんでした。脱帽です。 これだけで人類対○し木生物の戦いの長編にもできそうですね。 第1回無貌賞へのご参加ありがとうございました。 https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054897276302 レビューいいね! 1 2020年5月24日 03:24