サイモンは支配されている

最後まで読んで「ああ、そういうことか！」に。また、展開がとてもうまいので、途中でどうなるのか気になって一気に読んでしまいました。短い話ですぐに読めるので是非。

この作品の良さを何行にも渡って書いてみたのですが、全部消しました。なぜって、そんなもの読まずに、本文を読んだ方が痛烈なカタルシスがあるに違いないからです。

読みにくい部分や謎すぎるところも、じっくり読みましょう。混乱すればするほど、この手の作品は楽しめますよ。

何が言いたいかって、この作品が通好みの名作短編だということ。あぁ、悔しいから、もう一回始めから読もっと。

最初はディストピア的なSFものかと思いましたが、最後の最後で「うおっ！！！そういうことか！！！」と気づかされ、ここ最近で一番良いカタルシスを味わえました。
真相を知った後にもう一度読むことで、最初とは違ったイメージを想像できるので、二度楽しめる小説です。

そこまで長いものでもないので、是非とも多くの人に読んでいただきたい。

最初は大変な生活だなぁ…と思い、読み進めていくと、最後でなるほどとスッキリした気持ちになりました。

ぜひ、最後まで読み終えることをおすすめします。

こことは違う遠い星のお話・・・ではなさそうだぞ。

別の視点から見たらこういうことか。
３話目を読み終えたら、つい１話目をもう一度読みたくなる。

愛情と涙と驚きが詰まった、近い星でのお話です。

この作品で描かれている世界における現実には、悲しく残酷なことも多いようだけれども、心温まる優しいこともたくさんあって、最後まで読んでみてその素晴らしさについて改めて感じさせられました。
なお、「縦組み推奨」とありますが、確かにそのほうが似合う文体のように思います。僕からも縦組みで読むことをお奨めしたいと思います。