林はるか

　ド派手な青と黄色の極太ストライプのローブの魔法使いテオ。彼は気まぐれで嘘つきで、少し意地の悪い青年だった。 　ある日、テオが奇妙な卵を持ち帰ると中から不気味な姿のゴブリンが出て…

六百年前――――― ラントレーゼ王国の国王は、北の森に住む魔女殺害を命じ、その代償に〝王家の呪い〟を受けた。 そして現在。 王家の呪い子として、〝破壊の眼〟をもって産まれた王…

とある王国騎士・ハイルは、奇妙な出会いをした、『毒バラの魔女』と呼ばれ忌み嫌われる女に、毎日求婚を繰り返していた。冷たく断られながらも、名前も知らない、顔も隠して見せない魔女に、…

第一回　カクヨムWeb小説コンテスト　特別賞頂きました。2017年1月14日刊行、発売中です！ 　寂れた図書館の隅っこで古い童話本に飲み込まれた少女は、「グリム」と名乗る男に本…

「そういう訳で、お前には私と婚姻を結んでもらう」 「……簡単に人の人生を決めないでほしいのですが」 「お前の人生には興味がない。お前の家が担う役目を最大限に利用するために、この婚…

普段は探偵として世界各地を回り事件を解決する百瀬保久斗と、探偵として彼の役に立ちたいと奮闘する四条優史と三峰莉愛。 そんな三人の休日とちょっとした事件を記録した短編と掌編。 軽…

女子の気持ちは、めんどくさい。あの子は『親友』のはずなのに、私より幸せにならないで欲しいと願ってしまう。美人な幼馴染みの「隣の子」でいるのはもう嫌だ。幸せの量は限られているから、…

◆【謝辞】第1回 カクヨムWeb小説コンテストの読者選考を通過し、最終選考に残りました。本当にありがとうございました！◆ 　高校一年生、二年目。 　タイムリープではない。 　…

【第一、二編完結】 貴方は家族が欲しかったのかもしれないーー こことは少しだけ違う世界。 『欠落症』が蔓延した世界。 貴方は高校生でありながら、『あえか荘』の大家をしていた…

　雨の日の放課後、彼女に持って行かれた俺の心は、完全に失念していた――――……そう、俺が潔癖症だということを。 　電車のつり革を握れない、公衆トイレの便座に座れない、そもそも…

幼い頃から大切に守ってきたはずの世界は、一瞬にして消え去ってしまった。 ある日、絶望する青年の前に現れた不思議な少女はこう言った。 「その命、わたしに預けてみませんか？」 ひ…

ある日ミスターの前に現れたのは記憶喪失の幽霊！？ 自称発明家であるミスターは彼女に向かって言い放つ。 「俺は幽霊を信じない！ お前が幽霊じゃ無いことを証明してやる！」 「えー………

異能を持ち合わせたために、親近者を死に至らしめてしまっていた二人が出会い、寄り添っていた。 そんな闇を抱えた二人が行き着いた場所は、物語のキャラクターになりきり、生死を掛けた冒…

　魔法？　ファンタジー小説にそんなものありませんよ。 　泥塗れのド直球ドシリアスのハーフボイルドファンタジー！ 　文明が一度崩壊した世界で、人類は壁を築いて生存圏を確保した。自…

　僕は年齢＝彼女いない歴の25歳。 　恋愛がしたいと思い詰め、思い込みで行動してしまった。。 　間違ったやり方かもしれない。でも幸運にも、ある出会いがあったんだ！思ってたのとは…

本人に霊感はありません。 ツイッターからの再録です。

イラストを仕事にするフミに惹かれる僕は フミもフミの描く優しさ溢れるイラストも とても大切で愛おしい なのにフミのそばにいるのは僕じゃない あの人は、いつだって僕からフミをさらっ…

子供の頃だけ空を飛べる世界。 大人になってもなお飛ぶことのできる母を持つ澄子。彼女には、夜空を見ているとどこかにいる誰かの心の声が聞こえてくるという不思議な力があった。 澄子と、…

晦日。それは月の最終日のこと。だが十二月だけ呼称が異なる。十二月の最終日は大晦日と呼ばれ、晦日はその前日に呼ばれる。この物語はそんな年の瀬に起きた小さな社畜達による強盗事件である…

僕は平凡な高校生だ。そんな僕の傍にはいつだって幼馴染の霞が居てくれた。いつか幼馴染の壁を越えて恋人になりたい。そんな事ばかり考える。そして、とうとう告白を決意した。帰り道で行動を…

愛原そよぎは類いまれなる美少女である。 しかし、そんな彼女にはある『秘密』とそれにまつわる『なやみごと』があった。 『時を止める能力者にどうやったら勝てると思う？』 放課後の教室…

痛く、歪んだ少女の形。 恋も、愛もまだ知らない、一瞬のきらめき。 少女の一人称で記された、平凡な日々。 その裏に隠された真実。 たった一つの出逢いが、すべてを変えた。