雨宮揺木

個人的に次に来るTSファンタジーの筆頭作品だと思っています。 まず設定として非常に面白いのが、主人公高橋の『運命』という設定。 どんなに生まれ変わっても必ず16歳で死んでしまう魂…続きを読む

他人の不幸は蜜の味、とはよく言うものですが、この物語は様々な不幸と悪意に踊らされる者達によって成り立っている。 もちろんそれは主人公も例外ではなく、その踊り狂うさまを煽り散らかし…続きを読む

今をときめく異世界転生に比べ、伝奇モノというジャンルにはある種の圧倒的なアドバンテージがある。 それは何かというと、私たちが生きてきた現実世界での歴史上でこれまで培われてきた神話…続きを読む

作品を褒めるのには沢山の言葉がありますが、レビューを書くのにあたってぱっと思いついた言葉はというと『怪作』でした。御無礼でしたら申し訳ありません。 いや本当にすげーのなんの。 …続きを読む

よくある異世界転生モノよりも、圧倒的に泥臭い。血生臭い、地べた這いずる、生死観際立つ。 言い方は変わってもここまで偏執的に生きることを書いてじわじわと成長する主人公は珍しくもあり…続きを読む

孤児、貧民、貧乏貴族。 逆境スタートの物語は数多くあれど、ここまでひたすら生活に目を向けて苦境を脱し、家族に温かいごはんと寝床を提供したい。 ひいては家族の幸せを取り戻したいという…続きを読む

おじさんが美少女褐色エルフに転生、もうこれだけでちょっと、どうなるの？ という興味が注がれがちなテーマのお話とコメディを差し込みながら描かれる文章も勿論の魅力だとは思いますが、個…続きを読む

数多くある投稿作品が存在する中、読み初めてすぐに作者さんの文字への敬意に胸のすくような清涼感を覚え、思わずこちらが居住まいを正したくなるような素敵な文章というのはなかなか巡り合える…続きを読む

異世界に武士が転移してしまう話がこんなに面白いのは主人公のクロスがひたすらにブレないから。 騎士団の価値観とは似通っている部分もあるけれど、大勢から見れば転移先の世界ではひたすら…続きを読む