数多くある投稿作品が存在する中、読み初めてすぐに作者さんの文字への敬意に胸のすくような清涼感を覚え、思わずこちらが居住まいを正したくなるような素敵な文章というのはなかなか巡り合えるものではありません。
思わず舐めるように文章を読んで景色を頭に浮かばせ、次の話、また次の話へと物語を進めてしまう勿体なさと、キャラクターの魅力にぐいぐいと引きずられてしまうため目を引き剥がせない葛藤を戦わせながら読ませていただきました。
話の筋としてはよくある、落ち目の男が奴隷の少女を買ったことから切っ掛けに転がり始めるという展開なのに、こんなにひたすらに読ませるのは作者さんの人の世に見捨てられようとしている、下り坂の人間に対する愛の注ぎ方のあらわれだと思います。
もったいないですが、一気読みしてしまいました。→実際には数日かかりましたけど。読むのが遅いので当社比です。
強面な盗賊と健気な奴隷少女のお話です。呑んだくれたオッサンが、少女と出会うことで運命を切り開いていきます。シニカルな言動とは裏腹に、実は優しいオッサンは様々な人を惹きつけて、いつの間にかハーレム状態に……
ヤンデレ、サバサバ系、健気系と様々な美女たちに囲まれますが、モテるって苦労するのですねぇ。勉強になりました。
でも本当に勉強になったのは、少女のけなげさです。人を思う気持ちは、全てを良い方向に変えていくのですね。私自身は呑んだくれのオッサンですが、この物語を読んで、少女の良い所を実生活にも生かせればと思いました。
書籍化作品として出ていて気になって読んだのですが面白くて続きが気になり最新話まで読んでしまいました。
まず、作品の主人公はくたびれたおっさん冒険者です。
そのおっさんが報酬でそこそこのお金を手に入れた夜に酔っぱらって大きな買い物をした日から生活が変わっていく話です。
主人公のおっさんは実は、、、と言うのがそこそこありますがオレツエーやチートスキルは一切有りません、有り合わせのもので泥臭く頑張っている姿は思わず心の中で応援したくなりました。
そして周囲から無茶ぶりされながらも頑張っていると周囲の反応が変わってきて主人公のおっさんも何だかんだと言いつついい人っぽいことをしてまた周囲の評価が上がります。
作品としては完結していて一応主人公のおっさんが目指していたものは叶っています(多分)、現在は後日談のエピソードに入っていてそこの展開がとても一読者として気になってます。
キャラ、話のテンポ、物語の展開とどれも素晴らしく書籍化も納得です、まぁただ作者さんの気持ちも分かるのですがあのエンディングは個人的にはちょっとどうかと思う一人です、なので後日談にはとても期待しております。
評価としてはマックスの星三です、書籍を買うか悩んでいるのであれば一度これで読んでみてはいかがですか。
この物語は――ほろ苦い過去を持つ男が、無垢な少女と出会うことにより、過去に向き合い、「再生」していく物語です。
――酔っぱらった壮年の盗賊、ハリスは大金を手に入れたばかり。
酒をしこたま呑んだら、お次は女……といったところから始まる、この物語。
そしてタイトルどおり、奴隷として売られていた少女・ティアナを買ったところから、ハリスの運命が変わります。
気高きおっさんであるハリスは、ティアナを抱こうとするも、彼女の純真さに触れ、「もうちょっと育ててから」――と。
――そうこうするうちに、女神官エイリアや、魔法使いジーナといった美女たちとの縁ができ、元々の朋友であった聖騎士ゼークトのような好漢との縁が生き、ハリスの運命は決して楽ではありませんが、少女ティアナを「育てる」ために、前を向くことになります。
かつて放り出した過去をも見つめながら。
単に美少女や美女にモテモテといった話ではなく(そういうところもありますが)、盗賊ハリスが冒険に謀略にと挑み、そしてどう切り抜けていくか、という面白さもあります。
随所に作者の小ネタも光るこの一作、是非ご一読下さい。
……「最高神祇官」とか使ってくる人、初めて見たよ^^;
ではではノシ