不器用さを魅力に

おじさんが美少女褐色エルフに転生、もうこれだけでちょっと、どうなるの?

という興味が注がれがちなテーマのお話とコメディを差し込みながら描かれる文章も勿論の魅力だとは思いますが、個人的に特に推したい部分として主人公が一言で言えば不器用。

もうちょっと突っ込んで書くと、人として愛されそびれてしまった、欠けた部分を丁寧に描こうとする姿勢がとても魅力に感じます。

類い稀なる能力や容姿を授かったら、それを大っぴらに誇示してここぞとばかりに成り上がるのに邁進しようとする。
いわば普通でない成長を遂げるのを魅力とする物語は数多くあれど、主人公の持ち前の不器用さからその能力に戸惑い、逆に普通になろうとすることで欠けてしまった部分をじっくりと穴埋めするようなスタンスは新鮮で読んでいて嬉しさを覚えます。

また、それを見守る周りの仲間、出会う人々の個性があり、そして暖かさのある描き方の素敵なことと言ったら、これがまた!
ぜひ読んで下さい。損なしどころか得しかありません。

ちなみにモンタナくん推しです。

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