西暦二〇三七年。かつて夢物語だった生命維持睡眠技術――俗に言う「冷凍睡眠」が現実のものとなり、関連ビジネスは日本国内においても着実に普及しつつあった。だが、「冷凍睡眠」の認可に…

　時は西暦二〇三〇年。国は最先端ＡＩを駆使した犯罪監視セキュリティネットワークシステム・通称「ツグミ」を導入し、犯罪発生件数の激減を実現させた。 　だがある日、突如としてツグミが…

　時は二十二世紀目前。気象制御技術は革新的に進歩し、天気は人が自由に決める時代となった。 　あらかじめ国により定められた“今日の天気”の暦――通称「ウェザーカレンダー」は、今や仕…

　完全人工出産が全国民に強制適用されるようになった未来の日本。進歩した技術は、出生児のゲノムをコントロールすることで、将来その人間に開花する「才能」までも任意操作できるまでに至っ…

　砂と埃にまみれた社員十余名の小さな測量事務所が、ロボット掃除機たる「私」の職場。 　散らかる床に嘆息し、不遇に耐えながら、私は今日も任務を遂行する。 （2023初稿）

　あのロボット掃除機が帰ってきた！ 　砂と埃にまみれた測量事務所から逃走したロボット掃除機がやって来たのは、理想の環境というべき整然としたオフィス。 　はたして、不憫で不遇なロボ…

　データ調査会社を単独経営する「私」の自慢の部下は、情報収集・分析に特化した非対話型ＡＩ――通称「ハニービー」。業務をこなしながら自己学習を繰り返すうちに、計八台のＡＩたちはそれ…

　とある日の深夜、いつものようにチャットで盛り上がっていた「僕」と友人は、「二十の扉」と呼ばれる水平思考ゲームに興じることになった。 　順調にゲームを進めていく「僕」だったが、質…

　仕事に疲れた「僕」が真夜中の公園で見つけたのは、何の変哲もない自動販売機ーーかと思いきや、それは、ほんの少しだけ特別な販売機だった。 （2015初稿・2022改稿）

【KAC20236】アンラッキー７ （2023初稿）

　ある日の午後、家で留守番をしていた「君」が眠りから目覚めた時、事件はすでに起きていた。 　現場の状況は、あたかも「君」が犯人であるかのように物語っている。 　「君」に与えられた…

　市民スポーツセンターの事務局員として働く「僕」が文書保管庫の整理中に見つけたのは、六年前……令和十五年に発出された、とある最先端スポーツデバイスの使用を規制する通知文書だった。…

　カップ麺にお湯を注いだ瞬間から、戦いの火蓋は切って落とされた。 （2018初稿・2022改稿）

【KAC20246】トリあえず （2024初稿）

【30分小説】会議 （2012初稿・2023改稿）

【KAC20232】ぬいぐるみ （2023初稿）

【KAC20243】箱 （2024初稿）

【KAC20245】はなさないで （2024初稿）

【KAC20247】色 （2024初稿）

　寒い寒い北の小さな村で、トォイが行商から買ったのは、芽を出すと春になるという一粒の種でした。 （2010初稿・2022改稿）

　年に一度の祭りの夜。 　仲良しの幼いあやかしたちは、人間を真似て、あやかしなりの「肝試し」をすることになりました。 【夏祭り企画】 （2015初稿・2022改稿）

【KAC20234】深夜の散歩で起きた出来事 ※短編作品「あやかし夜祭り」外伝 （2023初稿）

【KAC20231】本屋 （2023初稿）

【KAC20241】書き出しが『○○には三分以内にやらなければならないことがあった』 （2024初稿）

　長くて短い、とある男の例え話。 （2015初稿・2022改稿）

【KAC20233】ぐちゃぐちゃ （2023初稿）

【KAC20237】いいわけ （2023初稿）

【誰のノベルか当てるゲーム】匣・手紙・朝焼け（共通お題プロットより創作） （2023初稿）

【夏祭り企画】 （2016初稿・2023改稿）

【KAC20242】住宅の内見 （2007初稿・2024改稿）

【KAC20244】ささくれ （2024初稿）

　公園のベンチで五線紙を広げていた僕の頭上から、突然「何か」が降ってきた。 【30分小説】楽譜 （2009初稿・2023改稿）

【30分小説】北斗七星 （2010初稿・2023改稿）

　休日の朝寝坊を何より愛する「僕」は、布団の中で「このまま時間が止まってくれればいいのに」と熱望した。 　――すると。 【30分小説】日曜日 （2009初稿・2023改稿）

（2022初稿）

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【「５分で読書」短編小説コンテスト2022】だれにも言えない恋 （2022初稿）

【KAC20235】筋肉 ※震災描写あり （2023初稿）

【KAC20248】めがね （2024初稿）