カップ麺の発明により、どれだけの人間が飢えと寒さを凌げただろう。私は常々、インスタント麺の発明者である安藤百福氏はなぜノーベル平和賞を授与していなかったのかと不思議に思っている。いや本当に。
あれだけ手軽に人の胃袋を救えるものはない。そう考えていた。
しかし──
カップ麺作る我々も大変なんだなぁ……とか、今後カップ麺買うのも注意しないとなぁ……いやでもこんなことあったら体験してみたいような……いややっぱ遠慮したいな、とかこの話を読み終わった後は色々と考えてしまった。
ネタバレを避けて言うなら、この話はものすごく濃厚なカップ麺作りのお話である。私は嘘は言っていない。本当である。
嘘だと思うなら読んでほしい。たとえ調理中に何か色々あったとしても、これはカップ麺を作る話なのだ(※大事なことなので2回言っている)。