概要
あなたにはきっと、その意味がわかる。
一般家庭用ロボットである「私」は、ある日、主人であるマスターから一冊のノートを渡され、「日記を書く」という業務を命じられる。記念すべき初日の日記に、マスターが付けた点数の低さに納得がいかなかった「私」は、よりよい点を取るべく、翌日以降も試行錯誤しながら日記を書き続けるのだが――。
※「この作品は日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト2024の共通文章から創作したものです。
【https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon2024】
(2024初稿)
※「この作品は日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト2024の共通文章から創作したものです。
【https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon2024】
(2024初稿)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!名実ともにSF界若手ホープに躍り出た著者の出世作!
私がこの著者と出会ったのは、私の持つ勝手なレビュー企画で優秀作として著者の作品を取りあげたことに始まる。物々しいお役所用語によって彩られたSF作品、ある意味異質な作品を書く作者であったことを思い出せる。
それは古典的なSF作品に新たな光を当てた作品としてひたすら眩しいものであった。
そのあとも著者の作品をほぼ読破し、洒落た作風と諧謔表現の上手い、そして読んだ後に何か心に残していく、そういう作品の著者だと認めたのだ。
さて、今作は日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト2024というpixiv主催、日本SF作家クラブ共催のウェブコンにて最優秀賞を獲得した作品である。
選評では日経星新一賞を…続きを読む - ★★★ Excellent!!!私たちがわかる物をあなたはわからない。だからこそ
元・国語教師の老翁と、アシスタント・ロボットのお話です。
マスターはロボットであるところの「私」に日記をつけるように申しつけ、あまつさえ点数を付け出します。
「私」は点数の低さに納得がいかず、試行錯誤していくのですが――。
異世界ものでもイノセントものでも、「私たち(読者)にとってはある意味常識であるものを、登場人物は知らない」というギャップから、面白おかしく、ちょっと嫌な感じで言うとやや上から目線でニコニコ楽しめるお話ってあるじゃないですか。それです。
それなんですけどね、すごくなんというか、エレガントなんです。
ロボがね、良いんですよ。これどっかで買えるのかな?紹介して?と思ってしま…続きを読む