「鬼さんこちら」を含む小説

その村は、「鬼」に守られていた。山に囲まれたちいさな村は、山の主の「鬼」に十になる子を供物として捧げることで、自分たちの暮らしを維持していた。今年、十になったりょうは山に向かう。…

作家として活動する桜吹雪櫻が、ふと外出したときに感じた懐かしい空気から、童心に返って冬と会話をする物語。 この作品は、『アルファポリス』『小説家になろう』にも掲載しています。

小学五年生のミソギ少年は、民俗学者である父の仕事の都合によって、都会から遠く離れた会下地（えかち）の村へと越してきた。 そこは村民が《目隠し鬼》なるオカルトじみた民間伝承を信じて…

大寒波で降り積もる雪。 深夜に家路を急ぐ男。聞こえてくる足音。 振り返った男が見たものは？ 大寒波が過ぎ去った数日後、夜に家路を急ぐ女。 聞こえてくる足音。振り返った女が見たの…

天国と地獄を隔てる門がある。そこには小鬼が住んでいた。

　剣と魔法の異世界――その中心に位置するセイクロスト帝国には、2人の皇子がいた。魔法の才能が一切ない兄のルクファードは、自分とは真逆な天才である弟のテルスレイドを、恐れていたのだ…

　彼らは何処から来て、何処へ向かうのでしょう。 　これは拙作、私は彼女の魔嬢（まじかるすてっき）のスピンオフ小説です。単体でも問題なく読むことが出来ますが、一度前作に目を通…

とある地方都市。平凡で退屈なこの街に発生した歪みは少しずつ世界を飲み込んでいく。やがて訪れる゛審判゛の日

山奥で首をくくろうとしていた「あたし」こと多喜は、いつの間にか謎の世界に迷い込んでいた。秋衛と名乗る目隠しをした男に家に連れていかれ、そこで暮らすことになる。不思議な能力を持つ秋…

夜道を歩く女性に迫る危機。 恐るべき異形の影に対峙するは、鬼。 人知れず行われる異形対鬼の戦い。 人に隠れて悪を討つ、ニューヒーロー誕生！ 雷光鬼・蔵王丸、推参。 とある大好…

ごくごくありふれた日常だったり、少し足を踏み外してどこか現実的ではなかったり。一瞬で終わる人生のようなショートストーリー。 一話ごとに完結しています。お好きなところからお読みくだ…

ある村の、都の方とは反対のはずれに、小さい森があった。その小さな森の奥に、これまた小さな小さな社があった。その社に住みつくものと、小さなものたちの話。