「飾りですよ」を含む小説

お父さんが、ひなまを釣って帰ってきました。 さっそく家族みんなそろって、飾りつけを始めます。 「とりあえず、皮からやってゆこうかしらね」 KAC2025 第1回、お題「ひなまつ…

韓烈（かんれつ）の低く、しかし確かな言葉が、胸の奥深くに響いた。
思わず涙が溢れそうになるのを必死で堪えながら、私は微笑み、静かに頷く。 「……約束です。」 その一言が、二人の未…

兄 : ピエール 弟 : ジャン 舞台 : パリ

　キーラお嬢様が、スノードロップの花を窓辺に飾りたいと言い出した。なんでも読んだ本の真似をしたいとか。 　妖精が宿るスノードロップ。その花がらを摘むと、〝贈り物〟が出てくるなんて…

お料理が好きな私は、小学生の時に作ったインスタントラーメンがキッカケでありました。それからは、イアタリア料理や中華にフランス料理、果ては日本料理の飾り包丁まで徹底的に追求しました…

人の世に蔓延る怪異や呪物を集める蒐集鬼に仕える女が今回蒐集を命じられたのは、三月の特級呪物――呪われた雛飾りだった。 KAC2025、1つめのお題「ひなまつり」に寄せて。 ◆各…

KAC20251「ひなまつり」参加作品です。 我が家のひなまつりは豪華でした。 六畳間をまるまる使ってひな壇飾りをお披露目する時期は、一年で最も華やかでした。 しかし私が浪漫…

家の居間に飾りつけた綺麗な雛飾り。 ウチの雛飾りには、お内裏様がいない。 お内裏様が乗る台だけがひな壇に置いてある。 俺は、その台をじっと見ていた―― ☆KAC20251「ひ…

同性愛者である明寧（あかね）の親から、ひな祭りが近いからと雛人形が送られてきた。「テンプレート的な女性の幸せ」を願いたくなる親の思いが滲むそれに、彼女の表情が曇る。 明寧の様子に…

「私……タイムリープしちゃったみたいなの！」 高校入学を目前にした春休み、未来で俺にフラれて負けヒロインになった女友達が五年後の世界からタイムリープしてきた。 本当は俺のこと…

小学６年生の亜実は、両親に連れられて祖父母の家に来た。そこは５年前は薄暗くて寒い古民家でポットン便所に恐怖し、遊ぶものが何もないことに退屈し、亜実には食べられない郷土料理ばかりで…

折り紙で雛人形を作っている。 原因は、いつも特殊業務で俺を振り回す彼女のせいだ。

忙しいオタクOL・美月のもとに届いたのは、母からの「今年もひな人形を飾ったよ」のメッセージ。久しぶりに実家の七段飾りを思い出し、「そうだ、私も飾ろう！」と衝動的に作ったひな壇は……

娘を想う、母の話。それは、愛なのか。読み手によって意味が変わる物語。

クリスマス。それは、特別なようで特別じゃない日。 ⭐︎こちらのお話は「きみの隣」の番外編ですが、本編を未読の方でもお読みいただけます。ご新規さまは、ひとつの短編作品としてお楽し…

人里離れた妖怪の里。 そこでは異国から訪れた西洋の妖精たちと日本の幼い妖怪たちが仲良く暮らしています。冬の終わりに近づいたある日、空を飛び回るピクシーが人間の世界で「ひなまつり」…

あらすじ※ネタバレあり注意！※ 主人公、男子大学生結衣は、時代劇や江戸時代の浮世絵に出てくる髷が大好き。 大学では、髷好きとして奇異の目で見られる日々を送っていた。 そんなある日…

グランテラ大陸を支配するマグナシア帝国。この帝国は十ある王国で構成されている。 その一つ、テバレシア王国に「黒ばら」の二つ名を持つ王女がいた。 彼女の名は、アスカ・テバレス。 …

とある村では、十七歳になる年の桃の節句に、町おこしとして『雛人形の舞』という雛飾りにちなんだイベントを行う。その実行委員となっていた高校生の俊輔とひかりを中心に、十五人の同級生全…

KAC20251 「ひなまつり」の為に書きました。独りの男のせつないお話。ホラーだけど怖くはないかな。