「雪と記憶」を含む小説

幼いころ、雪は憧れだった。 鉄棒の上のわずかな雪を掬った日の記憶は、今も胸の奥で光っている。 雪国に暮らす今、白はもう厄介な存在でしかないはずなのに―― それでも、空から降る白の…

幼少期に不思議な体験をした主人公 その体験を忘れられないまま、大人になってしまった

冬の気配が深まる中、体調を崩した男は、かって山で出会った少女の記憶を思い出す。 そして再び雪が降る夜、鈴の音とともに “何か”が訪れるーー。

　

冬の夜、街のターミナルに人々が集まる。 老人、学生、室長、女性、母子。 それぞれが、過ぎ去った時間の“欠片”を抱えていた。 そして、どこかで響く小さな音——“カチリ”。 それは…

(あらすじ） 中禅寺湖のほとり、雪に閉ざされた町でスナックを営む麻衣子は、長年の看病の末に父を亡くし、心に空洞を抱えながら日々を過ごしていた。 ある雪の夜、店に現れた一人の男…

1973年、高校三年の春。進と洋子は出会い、やがて遠ざかりながらも互いの存在を深く刻み込んだ。しかし時代と運命は無情に流れ、大学生活、就職、結婚、出産の夢は、砂時計の粒のように指…

ジャンル：ダークファンタジー / 精神サスペンス / 和風ホラー 話数：中編〜長編予定（更新中） 主人公：記憶を失った少女と、記憶を視る少年 静かな町に降り積もる雪の下、封じら…

雪深い村で暮らす青年キヲは、傷ついた白い少女・シヲと出会う。彼女は人ならぬ存在だったが、キヲは恐れず共に過ごすことを選ぶ。やがて村に広がる噂と迫る追手の中で、二人の静かな日々は終…

そこまで頭が良い訳でもなく、運動が得意な訳じゃない、ただその意志の強さが売りの秦理喜一良義といつでも元気なムードメーカの虹先楓は付き合っている十七歳の恋人同士だった。 お互い…

記憶を失った少年が、雪の降る公園で一人の少女と出会う。 彼女は友達を失ったばかりで、心に深い傷を抱えている。 少年はその痛みに寄り添おうとし、共に少しの時間を過ごすことで少しずつ…

　年老いた大魔導士ディックは、かつて懇意にしていた村長から依頼を受けた。 　しかし、大魔導士も寄る年波には勝てないように見えたが――。 　大魔導士ディックシリーズ完結編。（202…

妻は一体、何者なんだろうか……

　雪のなか、彼女はまるで風景の一部みたいに佇んでいた。

　年老いた大魔導士ディック。 　彼は王の依頼を断ろうとし、その理由を語るが――。 　魔法を操る者の責任とは？ 　一発ネタだった一作目（https://kakuyomu.jp/w…

雪の低温純文です。

十年前、僕は自分の夢を追いかけるあまり大切な人を失った。忘れかけていたことを思い出させるように届いた一通の葉書。僕はもう一度あの場所へと向かう決意をする。途切れた物語の結末を見届…

たった一人の世界で雪の下にある「もの」の処理をしながら暮らす青年の話。 全9話予定、毎日18:00更新。

冬の大阪、雪の降った日の後。

病院の前で倒れていたぼくは記憶を失っていた。 持ち物はロックの掛かった携帯電話。 「兄を探しているんです」 そう電話をかけてきたのは紗雪という女の子だった。 紗雪は死者が見え…