「西南戦争」を含む小説

　　　　あらすじ 大学を卒業した理久男は大手の証券会社に就職が決まっていたが、出社までの期間がある事で、以前から懸案としていた亡き祖父の生まれ故郷、大分竹田の屋敷跡を辿る旅に出る…

　ときに西暦１８５３年、江戸湾に黒船が来航したが、征夷大将軍徳川家定は余裕綽々としていた。江戸城に幕閣を集め、「大和に迎撃させよ！」と命令した。 　アメリカ合衆国のペリー提督が…

ある日、日本国にて乱が起こる。西南戦争以来初めての反乱に、日本国側はじりじりと追い詰められていた。南北より攻められた日本国は、実効支配する領土を北は福島、南は広島あたりまでに限定…

　　　　　　　　あらすじ 　西郷隆盛は名を吉之助という。薩摩藩士である。この巨眼の男は明治維新の英雄としてあまりにも有名だ。西郷は二度、島流しにあって、島の女・愛加那とのあい…

　かつて、二本松には藩のために戦った少年たちがいた。 故郷を守らんと十四で戦いに臨み、生き延びた少年は、長じて何を学んだのか。二本松少年隊について、最後まで語ってくださった方の実…

歴史上の人物が登場します。史実を考慮していますが、私なりの解釈が入っています。解釈について疑問や批判もお受けします。違うと思われる点についてはご教授いただければ幸いです。

西南戦争末期、賊将が家族にあてた手紙を書いている時の心情を想像して書いてみました。

明治11年（1878年）日本史史上最大の内戦、西南戦争を乗り越えた新政府に内戦の傷がいえる間もなく、次の難題が降りかかろうとしていた。巨星、西郷の死と藩閥ごとの思惑が歴史を次の時…

維新がなって十年になろうとする頃、九州も南端、鹿児島で大きな火種が上がろうとしていた。 西郷隆盛、彼が起こそうとする大戦を前に、駆けつけんとする士族たち。 これは、そんな士族たち…

新選組副長、土方歳三が、二代目和泉守兼定、通称『之定』作の刀を所持していたという逸話がある。近藤勇の手紙に『之定』のことだと思われる一文がある。でも、土方歳三が何振りの兼定を所有…

　時は明治二十三年。 　御一新から二十年以上、西南戦争から十年以上が経ち、明治憲法が発布され、日本は近代国家への道を進んでいた。 　その裏で、東京の闇には未だ魑魅魍魎が跋扈し…

　19世紀後葉、明治維新・戊辰戦争によって、江戸幕府は滅び、七百年間に及ぶ「武士の世」は終わった。250～300地域の藩が割拠し、更に維新軍（討幕派）と幕府軍（佐幕派）とに分断さ…

激動の幕末を生き抜いた高野鉄次郎と、山浦恭平。新時代・明治で彼らが選んだ道とはーー ※初っ端からちょっと血生臭いシーンです。苦手な方はご注意ください。 ※明治の廃刀令をテーマに…

西南戦争に縁のある熊本、明治維新と近代日本国家構築の最大の功労者西郷南州の関係する物語

福岡藩に生まれた林遠里は、明治維新の後も新政府に仕えて生きていたが、庭で展開された自然の円環に感動し、仕事を失った士族たちを伴って農業の道へ進む。士族たちの困窮や西南戦争を乗り越…