「葬送」を含む小説

「わたし、青い金魚を造りたいの」 そう語っていた私の恋人は肺から水媒花を咲かせて死んだ。 火葬のあと、骨壺を確かめると恋人の骨は青い金魚に変わっていた。死んだはずの恋人との奇妙な…

　宇宙には、星の死を看取る者がいる。 　星喰い——死にゆく恒星の光を食べ、その命を新たな星の種として還す存在。彼らは宇宙の葬送者であり、産婆であり、誰にも感謝されることのない孤…

平穏に暮らしていた女子高生、神納木《こうのき》ほたる。 いつもの塾の帰り道、不審な存在に遭遇したのをきっかけに彼女の“いつもどおり”が終わりを告げた。 突然連れ去られた先は吸血…

【（水）（土）更新】「さよなら、アスター……」 　悲しいぐらいに澄み渡ったこの日、メルと呼ばれた十四歳の少女はこの世を去った。──元・奴隷の少女と孤独な剣士の冒険譚、完結編。 …

【電撃大賞二次通過作☆続編の外伝】商人ギルドに、恋の季節がやってきた!?──元・奴隷の少女メル、女商人パルメラ、商人見習いの少年ピエール、剣士アスターのそれぞれの恋愛模様(？)に…

ねえ、おかあさん。 わたし、こんなだけど。 ねえ、おかあさん。 あいしてる。 ごめんね。 ありがとう。 あいしてる。

　令和最大のクソゲー。 　そう呼ばれた、『わくわく！　恋の学園大戦争！』、通称『わく学』。 　平成最後、令和最初のＧＷに発売された乙女ゲームであり……そして、『伝説のクソゲ…

ある日突然魔人に家族を皆殺しにされた吸血鬼のノワール。家族の仇をとるために、人間界の教会の神父であるブランと共に夜な夜な魔物狩りをしながら魔人を探す日々を送る。 ノワールは家族…

「影を踏むなと、猫は言う」──いつものコンビニ、いつもの帰り道。違うのは、丘の神さまが「死んだらしい」と噂されていることだけ。だがその日から、階段には見えない葬列が現れ、遥香の足…

真っ赤な血のような空に、荒れた大地、徘徊する生きた死者。そして、超常の存在、「モノノケ」。地獄のような世界を舞台に、狩人七灯焚がモノノケや上位存在を狩ってゆく、ダークホラーファン…

『喫茶偃月 ― 月の加護とあやかし珈琲 ―』 京都・祇園の路地裏に、夜だけ開く小さな喫茶店《偃月》。 そこでは、白銀の髪をした葬送人・偃月が、 人とあやかし、そして“まだ成仏…

異世界人が流入した東京で、異種族たちの掟や進行に則って葬儀を行う「霧島荒野」を軸にしたオムニバス。 テーマは「間違いでも愛は愛」です。 カクヨム版は支部に上げたものを加筆修正して…

待ち続けた女は瞳を捨て、逃げた男は世界を失った。 灰に沈む地下で、天使のような娼婦は歌い続ける。恋は祈りに似て、祈りはやがて呪いとなり、それでも彼女はすべてを捧げて待ち続けた。…

秋風の中、揺れる葉が静かに語る── 「還らない者」と「残された者」の物語。 彼と共に過ごした日々が、残された者たちのその後に沁みる。静かな喪失と、赦しの物語。 （こちらは自作『葬…

海で獲れるレモン、夏の葬送、天の川の星の水でジャム作り、渡り鳥が商品を卸す道の駅、森を育てるひととの出会い……。 すこしふしぎな場所に迷い込んだ少女と、少女を助けた青年の、静かな…

『雪花に舞う暁の破片』の番外編短編集です。 　本編読了後に読んだほうがいいものは読了後推奨とついています。読了後推奨の話は、登場人物や世界観・用語に関する説明は一切ありません。各…

書籍化に伴い、タイトルを変更しました！ 旧タイトル：脱サラ僧侶がダンジョンで葬送しまくって世界で初めて冥葬級を制圧する話 《第６回ドラゴンノベルス小説大賞【特別賞】受賞作》 …

これは、葬儀の裏で密かに記録されてきた、悍ましい怪異の報告書である。 幼子の棺から響く音、孤独死した部屋に増殖する手形、集落を覆う沈黙。 語り手なき記録は、読む者の心に直接語…

幼馴染の颯太に恋をした秀也。 同姓であるが故に彼に告白は出来なかったが、彼の一番を誰にも譲りたくなくて、颯太に惚れる女子を遠回りに牽制していた。 しかし、高校卒業の時期が近づいて…