「老いらくの恋」を含む小説

私の人生であれ以上に勇気が必要だった瞬間はない。 六十歳で大学教授を辞し、散歩と読書に興じる『私』。仕事ばかりで恋愛に縁のなかった彼だが、そんな彼には最近気になる存在がいて――。…

　俺の幼馴染、時雨と書いて、“しげる”と読ませる名字の男。この間まで会社の上司、65歳で定年。独身の奴は、定年間際に最愛のお母さんを亡くした。定年で、上司でも部下でも無い、ただの…

後期高齢者入りした独居老人と、半世紀も前に付き合っていた遠縁の、1歳年上の女性との恋愛とも言えないようなお付き合いの告白話し。後期高齢者になって、想像していたよりは元気で感情の高…

老人ホームで出会い、恋人同士になった男女の物語。 ただ話すだけで幸せだったのに、もしかして悪い男に引っかかったのかしら？ クロノヒョウさんの シチュエーション物語企画参加作品…

喫茶店を経営しているリヒャルトには、好きな相手がいる。雨が降る度に店に訪れる名前も知らない彼とのちょっとしたお話。 小説家のおっさん✕喫茶店のマスター。 ※ツイノベを加筆修正…

四十年連れ添った女房に先立たれたパークは、息子の勧めで『茶飲み友達の会』という催し物に出かけた。そこで出会ったリカルドとのちょっとしたお話。 ※ツイノベで書いたものです。 ※爺…

武蔵野ものから歴史回帰を果たした（笑）橙子のザンネン。

老騎士ヴォルフは旅路の果てにいた。 戦に斃れた友から託された品を、彼の婚約者ハンナに渡すべく辿ってきた旅も終わりに近づいていた。 だが、あともう一息というところで、老騎士は盗賊に…

青木博士はスイフト･タットル彗星の軌道計算を修正した結果、2126年7月12日、日本時間22時頃に北太平洋に衝突することを突き止める。滅亡を前に博士は彗星が迫る夜空を見上げ、少年…

幼馴染の葬儀屋の一角を間借りして旅行代理業を始めた主人公。 第一話　晴れ女 働いていた旅行代理店が潰れてしまった里佳は、幼馴染の浩人の実家の葬儀店の仕事を手伝う。そこで出会った…

寒い夜、遠くから聞こえる「火の用心」の声と拍子木、いいものですよね。それを聞きながら想像したことを書いてみました。

銀河上流に浮かぶ小さな惑星の観測基地《銀河の最果て》で、穏やかに過ごす老博士レムと助手シイナ。 二人の元に、年に一度の星祭りの晩、地球から銀河特急鉄道がやってくる。望まれない来訪…