概要
夏の夜空に滅亡を告げる光が浮かぶ。ふと、流れ星を見た丘に思いを馳せた。
青木博士はスイフト・タットル彗星の軌道計算を修正した結果、2126年7月12日、日本時間22時頃に北太平洋に衝突することを突き止める。滅亡を前に博士は彗星が迫る夜空を見上げ、少年時代に見た流れ星を思い出した。日本に残ってくれた研究協力者のDr.オーリガに初恋の相手について語りだす。2020年の同日同時刻、若かりし頃の思い出を最後の余興として。最後の瞬間、博士は生きた意味がそこはかとなく理解できた。
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