「差し上げる」を含む小説

「お断りします」 「なぜ……だ？」 私のきっぱりとした物言いに、シリウスが瞠目する。 シリウスの声は掠れていた。自分が断られるなんて思わなかったんだろうな。 私は今、王太子殿下の…

「あなたを愛せるか、自信がないのです」 突然決まった婚約者ジスランとの初顔合わせの際に、言葉通り自信がなさそうにそう告げられてしまったブランディーヌ。 この婚約話を強引に進めた…

家族に虐げられていると噂される少女を救うため男はその家を訪問し求婚した。少女の姉がその求婚を奪おうとするけれど、でもなぜか様子がおかしい… 軍人と、クーデターにより地位を奪わ…

「魔力のないお前は俺たちの主人に相応しくない、契約破棄してくれ！」 　契約していた精霊にそう告げられ、ミスティア・レッドフィールド男爵令嬢は呆然とした。 「精霊様方もこう仰ってい…

結婚に失敗し、バツイチの富永雅也は二度と結婚はしないと決めていた。そんな富永には気になる女性がいた。朝の通勤電車で時々見かける女性だ。その女性はいつも本を読んでいた。ある日富永は…

私の可愛い旦那様。でも、最近は他の女に夢中なご様子。多少のことは多めに見て差し上げるのが淑女の心得。そう、火遊びは火傷をしない程度のお約束ですよ、旦那様。 至福のティータイムに現…

病弱な王女のもとに、ある晩、復活した魔王が現れる。 彼は王国を支配するためにやってきたはずだったが、そんな彼に彼女は提案する。 「先に好きだと言った方が負けというのはどう？　私…

私の可愛い旦那様。でも、女遊びがお好きで困ります。多少のことは多めに見て差し上げるのが淑女の心得。 至福のティータイムに現れた旦那様。え？鉱山を買った？浮気相手とのベッドトークで…

ふと気がつくと思ってもいないことを口にしていた。体が勝手に動いてしたくもないことをしている。 目の前にいるピンク色の頭の令嬢は、どうして笑っているの？アマリアの心が悲鳴をあげた時…

「私はクズですし、これからもクズでありたいと思っています」 「好きな人ができて胸が苦しくて、眠れなかったの？」 「必ずアタシに振り向かせてみせるから」 「とくにあなたには教…

乙女ゲーム『聖ウィリアム王国物語～恋する聖女と5人の王子～』の世界に俺は転生していた。 記憶がはっきりとし始めたのは5歳の時。ゲームの中の悪役令嬢、スカーレット・オズワルドの執事…

高い分析力と記憶力によって妄想を元に推測を話すと必ず当たると評判の高いアーシャ。 その為、本来の職業である新聞記者よりも探偵として名が売れていることが目下の悩みの種だった。 そん…

　勇者一族が治める国、ウェストラント王国の第一王女アンジェリカは、森で高位魔獣と思しき美しい青年に出会う。 　勇者である兄のストレス発散の被害を受けた彼を、毎日のように癒すことで…

　初めに。 　本作品を読んでくださり、誠にありがとう御座います。 　他に数作を書いておりますが、これはそこから派生しましたパロディーです。 　もし、他の拙作の雰囲気を想像して…

公爵令嬢であるこの私が不当でよくわからない理由で婚約破棄されたので、その場で聖女様と元婚約相手の伯爵様をワンインチパンチで沈めて差し上げるだけのお話ですわよ。

一人のご令嬢は一人の御曹司とお付き合いをしていたが、 婚約の約束もしていた。 しかし、突然、一人のご令嬢は婚約破棄をしたくなったので ある物を差し上げる事で婚約破棄を認めさせるの…

はっとビックリドッキリゾクゾクをお届け。 KAC4だけ、なんとなく思い付いたので書いてみたけど時間が無いの(￣▽￣;) ですが、頂戴したお時間に見合う何かを差し上げる自信はご…