「大正風」を含む小説

大正王国を蝕む、生物兵器「榴瘴病」や革命、交差する裏切り。 それぞれ違った正義を掲げながら命を賭し抗うキャラクター達。 生き残るのは、誰の「正義」か？ 【あらすじ】 舞台は、大…

『立花家には蛇がいる』 書生として立花家に下宿して間も無い――田舎から出てきた僕。 屋敷で働く女中達が噂するのは、その屋敷に暮らすお嬢様――桔梗だった。 男を食い漁る蛇女。蛇憑き…

　時は大正五十年。高圓寺家の妾の子である時生は、本妻とその息子に苛め抜かれて育つ。元々高圓寺家は見鬼や先見の力を持つ者が多いのだが、時生はそれも持たない。そしてついに家から追い出…

やちよの嫁ぎ先は、体が宝石と化して死ぬ「宝石病」にかかった華族の青年・桜花院唯月（おうかいんゆづき）。 やちよは呪いを引き受けて死に、後妻として義妹の市佳を嫁がせるためだ。 と…

　15歳になると不老となる世界で発生する、様々な事件。喫茶店の店主をしている謎めいた少女、樋口栞は、そんな事件の内容を客から聞き、あっという間に解決してしまうことで評判になった。…

そこは二つの顔を持つ街。古きと新しきを織り交ぜて、昼と夜の顔を持つ。栄華を誇る都には、繁栄の影を映す境の街。そして、都の最奥、見目麗しき男 女が芸と香りで楽しませる夜の街…花街が…

ふとしたきっかけで軍人・二階堂夜道と出会ったごく普通の少女・淡井桜子。二人は夜道の主導で半ば強引に結婚した。しかし、夜道には側室がすでに二人いて、しかも異能の力を持っているという…

大正十六年、帝都では地下鉄開通のための工事が続いていたが、その地下に謎の生き物が蔓延するようになり、急遽謎の生き物は影狼と呼称が付けられ、それと戦う地下鉄警備隊が編成され、開通式…

寧々は霊布作りを生業とする織部本家に生まれたが、努力してもその技術を身に着けることができず、織姫と呼ばれる妹と差を付けられ、実家では辛い思いをしていた。 しかし、織部の里に身分を…

緋夏は不吉の象徴である赤い目をした少女。『忌み子』と呼ばれ、家族からも虐げられてきた。 緋夏を邪魔に思った家族は、白竜の生贄にして消そうと画策。 家族の思惑を知りながらも、前途を…

神代の時代から、人は守り神と共に生きてきた。人は守り神を信仰し、奉ることで様々な加護を得る。守り神は人々の信仰を糧とし、代わりに富や名声、時には人ならざる能力までも与えてくれた……

幼少期に母を亡くした真直。 直後に父は母の妹である叔母と結婚、すぐに妹ができ、真直はいらない子として迫害されて虐げられていた。 そんなある日突然舞い込んできた縁談の話。 しかも…

水上家は、集落の豊穣を祈願する巫女の家系。龍の末裔である天沢家と共に地域を見守ってきたが、時代が下がるにつれ、その威光は遠ざかりつつあった。 双子で生まれたため、忌み子として隠…

　大日本帝国には異能者がいる。 　かれらは特別な力の代償に童話と同じ生涯を辿る運命にあった。 　ヤエは幼少の頃、"人魚姫"の異能を買われ海凪家に養子として迎え入れられた。 　歓…

日本帝國にある東都という街は、長きに渡る国内紛争の結果、勝利を納めた帝國軍側の本拠地である。王権制廃止に伴い首都として新たな機能を持ち始めたことから、帝都と呼び名を変えた。 爵位…

小遣い稼ぎで女学校内で恋文の代筆業に勤しむ食堂の娘のキヨは、食堂常連の学生の豊に恋をしている。 しかしある日やってきた依頼は、その豊宛のものだった。 キヨは豊への気持ちを押し殺し…

「――きっと、姉様の代わりにお役目を果たします」 　大火々本帝国《だいかがほんていこく》。通称、火ノ本。 　八千年の歴史を誇る、この国では火山を神として崇め、火を祀っている。…

人を喰らう異形――「妖」が存在する和国。 その脅威から人々を守るのは、特殊能力【家紋】を持つ「対妖防衛隊」の精鋭たち。 首都を守る第参部隊の隊長・藤宮綾子は、婚約者である同僚の…

四方を海に囲まれた国・花綵。 長らく閉じられていた国は動乱を経て開かれ、新しき時代を迎えていた。 特権を持つ名家はそれぞれに異能を持ち、特に帝に仕える四つの家は『四家』と称され畏…

　そこは架空の大正風異世界にある、大日本帝国。国を治めるごく少数の華族は、その九割が吸血鬼だ。だが、多くの平民である人間はその事を知らない。世界は吸血鬼が治めているが、そのことを…