概要
「隊長――俺と婚約しませんか」
人を喰らう異形の存在――妖がはびこる和国。妖から人々を守るのが、代々妖と戦うための特殊能力【家紋】を持つ者で構成される「対妖防衛隊」
「俺、何でもひとりでできる女って嫌いなんだよね」
首都東都を守る東都本部・精鋭部隊である第参部隊長を務める「藤宮 綾子」は、ある日婚約者で同じく防衛隊員の「神宮司 修介」から、婚約破棄を告げられる。
「俺さ、今、すごくかわいい子と付き合っているんだ。お前と違って、俺がいないとだめな子なんだよ」
彼は別の女性と婚約するために、綾子との婚約は破棄する、というのだ。
「……お一人での参加でも結構ですけど」
婚約披露宴に招待された綾子は、ひとりで参加するか悩んでいた。
そこに声をかけたのは、部下の「鈴原 彰吾」だった。
「俺じゃダメですか?……お試しでい
「俺、何でもひとりでできる女って嫌いなんだよね」
首都東都を守る東都本部・精鋭部隊である第参部隊長を務める「藤宮 綾子」は、ある日婚約者で同じく防衛隊員の「神宮司 修介」から、婚約破棄を告げられる。
「俺さ、今、すごくかわいい子と付き合っているんだ。お前と違って、俺がいないとだめな子なんだよ」
彼は別の女性と婚約するために、綾子との婚約は破棄する、というのだ。
「……お一人での参加でも結構ですけど」
婚約披露宴に招待された綾子は、ひとりで参加するか悩んでいた。
そこに声をかけたのは、部下の「鈴原 彰吾」だった。
「俺じゃダメですか?……お試しでい
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