「和風ファンタジー すれ違い」を含む小説

裏公務員の神様事件簿の続編です。 天津神と国津神が手を取り合った出雲神議から300年。 裏公務員から神となった人々が暮らす穏やかな日々。 そんな中、神々の子孫が小さな事件を杉…

「源氏物語」を読んでいた私は、車に気付かず交通事故で命を落とす 次に目覚めると、私は「源氏物語」の世界に転生していた そこで待っていたのは、悲恋の末に死ぬ主人公の運命 その…

千年を生きる神が、 愛だと気づいた時には、 もう守れなかった存在の物語。 2柱の神が恋をした―― その罪を、世界は赦さない。 昼と夜―― 二柱の神々が並び立つとき、 世界は…

妖の花嫁になる運命だった少女・紬は、 浄化の力を持たない“欠陥品”として見放された。 けれど、狼の妖・槐はなぜか彼女を側に置き、甘い飴を与え続ける。 時に父のように、時に恋人…

祥子は、没落した宮家の姫君。皇女としての役割を求められることもなく、貧しくとも気ままな毎日を送っている。 ある日、しぶしぶ出席した歌会で、安岐の国の国守・久瀬喬任《くぜのたかとう…

とある時代の、とある国の都。 世の中には人々を襲うあやかしが跋扈していた。 そんな中、退治人のリツは婚約者だった上司から任務失敗の責任を押しつけられたあげく、一方的に婚約破棄を言…

再会から始まる拗らせ両片想い。 “守るために傷つけた恋”が再び動きだす。 代々“イヅナ”という妖を宿し、生涯その餌となる妖魔を狩らねばならない家系に生まれた九重大希。 狩りが足…

へっぽこ新米呪術師の少女が奇跡的に呼び出した使い魔――千秋。 彼と共に過ごす日々は、静かで、優しくて、どこか懐かしいもののように感じられた。 だが、ある日彼は言う。 「“人殺しの…

──行方不明の大学生、奇跡の生還。 　そんな見出しがテレビや新聞を騒がせたのも一ヶ月前のこと。 　ちょっとトレッキングが好きなだけの一般人──穂積遠夜（ほづみとおや）はマスコミ…

2040年。今より少し科学の進んだ世界で、科学の手には負えないモノノケを狩る人々-霊者がいた。 霊者の一派、言霊師の名門である手奈土家の次期当主・唄羽は、一度も実戦に出た事が無い…

　群雄割拠の戦国は遠く過ぎ、時は今や泰平の世。 　生まれついての白い髪と白い肌を気味悪がられ、体面を気にする血縁からは虐げられ、隔離されて生きてきた〝雪（ゆき）〟。 　唯一の味…

あたし、翠子（みどりこ）。 友だちのカワセミのすいちゃんとおしゃべりしていたら、 みんなに「独り言王女（ひめ）」って言われるようになっちゃったんだ。 みんなにはすいちゃんの言葉は…

これは、霊力もない“名無し”の茶屋娘だった私が、帝都を統べる冷徹な龍神様の 唯一無二の最愛の妻になるまでの物語。 （――ようやく見つけた。もう二度と、この手は離さぬ） 育ての…

十九歳の令嬢・環は、借金に苦しむ家族を救うため、 貴族・神宮寺蓮との政略結婚を受け入れる。 条件はただひとつ。 「互いに干渉しないこと。そして──夜の離れには近づかないこと。」 …

この国には、古くから幻術と呼ばれる不思議な術がある。それは火を起こさずとも熱を得ることができ、消えぬ灯りを灯し、時には人の傷や病までもを治す奇跡の術だった。 生まれながらにして…

妖を封じる一門である八重樫の家に生まれた初音は、高い能力を持っていた。しかしそれに嫉妬した父親と双子の妹美琴から虐げられ育った。そんなおり、犬猿の仲と言われる宮應との縁談話が湧き…

一人暮らしの会社員・美桜は、夜道で倒れていた和服姿の男・レイを助けた。 翌日、美桜はレイと再会する。話を聞くと、レイは何故見知らぬ場所で倒れていたのかも分からず、一文なし、家に…

　大日本帝国には異能者がいる。 　かれらは特別な力の代償に童話と同じ生涯を辿る運命にあった。 　ヤエは幼少の頃、"人魚姫"の異能を買われ海凪家に養子として迎え入れられた。 　歓…

人形師・奉日本燈史郎(たかもととうしろう)のもとで目覚めた少女・百夜(びゃくや)には、一切の記憶がなかった。 しかも、その身体は燈史郎が作った人形のもの。人形師のかたわら妖関連の…

「神様に食べられるって、どんな気持ちなのかしら」 荒ぶる神を鎮めるための生贄として捧げられた如月千代は、食べられる瞬間を待っていた。 両親をなくし、弟と共に預けられた叔父一家…