「冬至 短編」を含む小説

人も獣も草木も、すべてが寝入ってしまったような、山間の静かな小さい集落で、十六の冬、イチカは初めて冬当番を任された。日付が冬至に替わる刻、イチカは神域となる滝へ向かう。

　セレスティア王国の尼僧アマラの前に現れたのは、祖国を追われた難民の女性・キラだった。 　戒律と愛の間で揺れ動く心。しかし、二人の魂は確かに響き合っていた。 　そして時代は、さら…

「長編出張読み切り短編博覧会Vol.2」参加未遂作品 ◆本編：塔の諸島の糸織り乙女　～転生チートはないけど刺繍魔法でスローライフします！ 　URL：https://kakuyom…

冬至の日の、ちょっとした日常

　応龍江流域の街・假睡（すいか）には立派な枯れ「井戸」があった。 　その街を守る黄一族の少年・黄垣筐（こうえんきょう）には同年同月同日に生まれた、母方の従妹がいた。 　七歳まで双…

鷲巣忠隆（わしずただたか）は安土桃山期の武将である。 九州釜崎藩の初代藩主に仕えて武勲をあげ、死後は樅木神社（もみきじんじゃ）に神として祀られた。 時は流れて2021年。樅木神…

「この時期は冬至って言ってな……ミカンを丸ごと風呂の中に入れるんだ」 森の中でテントを張っていたふたりのバックパッカーは、ミカンの話で盛り上がっていた。 ひとりは顔の怖い老人。…

　フランセーズ幕府が、民衆へ服装規制を行う世界で、御洒落御免状の発布を求める維新軍が担ぎ上げるのは、緑扇宮ルウ……。ファッションデザイナーとそのフィットモデル（語義はパートナー）…

※近況ノートを利用した表紙画↓ https://kakuyomu.jp/users/HiranakaNagon/news/16817330668786226719 　ぜひともク…

Sudden Fiction Projectの新企画は「虚構エッセイ」という新ジャンル。 2014年12月22日。19年に一度の「朔旦冬至」という日に、ふとした思いつきで「人から…

ふとしたことから思い出した祖母の話。 吹雪の夜、ちいさな火を灯して、私は窓辺であなたを待つ。 (ノベルサイト NOVEL DAYS での藤沢チヒロ先生主催コラボ企画『冬至ま…