「すこしふしぎ系」を含む小説

初めて入ったバーでみつけた「ペンギン・カクテル」というのをみつけたぼくは、それをオーダーしてみた。 すこし・ふしぎ系です。SFではないような。

「私だけが気づいてるって、気づかれないようにしないと……」 　クラスの中心的女子な今井さんに異様に嫌われている自称「モブ子」こと賀茂フイ子は、今井さんの異変に一人だけ気づいてし…

東日本大震災—―大災害は人々に大きな傷を残した。上沢明雄の心にも…。 幼少期に福島で被災した上沢は、様々な葛藤の末に放射能の無害化に成功する。 放射能が無害化されたとき、人類はい…

思考実験って誰得なんです？とでもいっておけば、表現の自由を許されるとでも思っているのか？ はい、そうです。 エッセイでも詩でも妄想日記でもない、思考の実験場。 KAC３周年記念…

SF（すこしふしぎ）系のショートショート。2本公開予定です。

猫は隣人であり、別世界の案内人であった。

　人類が太陽系全体にその生息域を拡げた、遥か遠い未来の物語。 　月の皇帝が拘束・軟禁されるクーデターが勃発。カピバラみたいな顔をした宇宙ニンジャ『シノビ』のサビゾーは、第一皇女…

　高校三年生の草壁ケイジは、ある日の放課後、学内でも有名な奇人である霧絵ミルイが、学校の屋上から飛び降りる現場に遭遇する。 　翌日、偶然無傷で済んだ霧絵ミルイとケイジは再会するが…

人の感情が矢印で見える少年と、空から降ってきた女の子のたった4日間の物語。

　親の仕事の都合で東京からＳ県へと引っ越してきた剛志（つよし）は、Ｓ県の地震に対する様々な事柄になじめないでいた。 　執着ともとれるそれに辟易としていると、ある日担任に呼び出され…