「あやかし/異形」を含む小説

――「黄金の眼を持つ怪物」に、少年は理性を奪われた。 まだ"人"と"それ以外"の境界が近かった時代。山奥深く、世間から隔絶された集落。 少年・太一は、自由を求めて一人登った山で…

幾重の鳥居に守られた玉村の社に、何代にも亘って巣食う《転生する堕落神》玉村　奉。書の洞に臥して書を貪り読む彼の周囲には、密やかに異形が群れ集う。それはやがて、周囲の人間をも巻き込…

【日本ファンタジーノベル大賞一次通過作品】時は古代。いつの頃からか、鬼火の里には鬼の一族・怨羅が棲み着いた。人々は、作物を奪い生贄を差し出させる鬼の横暴に苦しんでいた。だがある時…

　都市伝説、怪談、あやかし、異形の者。それらはたんなる噂や御伽話の存在であるはずだった。けれど、それは実在している。それを知る一部の者たちが、人に仇なすモノたちから守っていたのだ…

ほんのりホラー。 なつのおともにどうぞ。 不定期更新予定。

妖を引き寄せる体質の少女は二人の兄とともに妖払いとして妖から人々を守っていた。いつものように国から依頼を受けて「黒蛇」と呼ばれる妖が巣食う山へ妖退治に赴いたのだが、その山では何や…

祭の夜に姿を消した同級生、百瀬。 大学を卒業して三年経ったある夏、岸は百瀬から連絡を受け、再び神楽坂まつりへと向かう。 かつて「未来が見えてこない」と言っていた百瀬が岸を呼び出し…

　式神使いの少女と、主が大好きすぎる式神との主従関係の裏にある壮絶な物語――。 　地獄ノ門から放たれた異貌鬼たちの殲滅を目的として組織された『式勠巫覡』 　式神使いたちの苦悩…

これは、霊感強めで異形引き寄せ体質なことと異常な身体能力と無尽蔵の体力以外は普通(？)な自称一般通過男子高校生がどう考えたって普通とは言えないような日常を普通と言い張り続けるだけ…

異形とは妖怪、怪物、異星人など、人とは異なる種族のことを指す。 この世界には人と異形が共存している。 いや、共存ではない。人が異形をある一角に押し込み、監視、管理、研究をしていた…

田舎から上京してきた女子高生、獅子谷 珠は人と比べプチ不幸体質な女子高生。 上京初日から不幸に見舞われた彼女の目の前に現れたのは、頭が人ではない異形頭の男の人でした。

姉がプレイしているのを横から見ていた乙女ゲームに転生したことに8年経ってから気づいた主人公。ストーリー開始直前になって気づいても、既に変えてしまった攻略対象の性格や折ってしまった…

「狭間」は奇談、怪異の宝庫である。「狭間」とは「境界」のことであり、「境界」は、あるものの連続を断ち切る不安定で、曖昧で、おぼろげな空間、あるいは時間のことである。例えば、夜と昼…

人も通わぬ深き森の奥。 少年の求めに応え現れたのは この世のものとも思えぬ色香を纏った美しい姉妹。 異形の肉体を持つ彼女らは双面四臂――すなわち、宿儺であった。 ※一之巻 全９…

〜骨董蒐集家 神無月 虚 (かんなづき うつろ)の蒐集日誌〜

幽霊の見える主人公はある学校の帰り道、不思議な声を聞く。 その声は、「傘をさしてあげて欲しい」と言っていて……

異形の血、鬼上の血に目覚めた綾面　陸は趣味と実益を兼ねた殺しをしていた。　 　ある日、彼の前に見たことの無い敵が出現し、それと時期を同じくして街では死体の内臓と血液をごっそり抜…

少年は母親の死後、武術を捨て無為な日々を過ごしていた。 ある夜、彼は長い黒髪のセーラー服の少女と出会う。 穏やかな時を過ごす二人。 しかし少年の名を聞いた途端、少女は敵意を剥き出…