「悪い子も」を含む小説

　秋田の男鹿半島に古くから伝わる伝統行事、ナマハゲ。 　鬼の仮面かぶり、藁ミノを纏い、右手には包丁、左手には首桶という――異形の来訪神。ナマハゲは大晦日の晩、各家を巡って泣く子を…

ほー、ほー、ほー、ほー サンタさんの笑い方知ってますか？ その笑い声が少し怖く聞こえるお話！ サンタクロースに拐われる 悪い子には炭をくれる 黒くて怖いサンタクロース！ …

いじめられっ子な「僕」といじめっ子な「彩花ちゃん」の、朝顔よりも儚く萎んだ初恋未満のなにか。

「あのこはとてもかわいくてやさしいこなのに、なんで」 「私の生徒がこのような行為に及んでしまって申し訳ございません。監督不行き届きでした」 「マジで、信じられねー。そ…

冴えたお菓子の分け方 （一子さん佳奈さんと桔葉さんのお話）

　『走れ墓よ　風のように　闇の中を　怖く惨く』 　ブラックサンタは寒空を駆ける！ 　お墓に跨り、元気よく！ 　棺に数多のプレゼント！ 　良い子悪い子いないかな？ 　白骨の獣に…

良い子悪い子普通の子を、能力財力権力でやります。 能力＝カバンちゃん。財力＝マーゲイ。権力＝アラフェネ 前回はちょっとやりすぎたと思うので、今度は本当に普通のゆるふわです。前に挙…

なんでもうばうチェルシーと、なんでもあげてしまうウィリアムの、ある後悔の物語。

「あの子は決して悪い子じゃないんです」 「まあ、落ち着いてください」 「ただ、ちょっと自意識過剰で」 「そうなんですか」 「そうなんです。だから自分のことを”神の子”だなんて自称…

　ガード下では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない――。 　肝臓が、壮絶に、終わる――。 〝好きな人が出来た〟 　親友に告白された醒ヶ井小春（さめがい　こはる）は驚愕する。 　片…