「和風 恋愛」を含む小説

山奥の里で霊気を扱う一族に生まれた少女・よひら。 過去に無い禍々しい邪気に蝕まれる里を救うため、龍気を継ぐ一族の青年・紫苑は、皇都からやって来た。 邪気に立ち向かうべく、霊…

戦乱は終わった―― そう語られる国で、人々はそれぞれの平穏を守ろうとしていた。 命じられるまま、人を、物の怪を、斬ってきた者。 今の暮らしに満たされず、違和感を抱く者。 地位と…

明治中期。朝鮮の日本人街に住む可憐な少女と、土地の豪族の息子が惹かれ合う。 無論、国と身分故に許される筈もなかったが、強く反対する者もおらず蜜月を過ごす日々。 しかし戦争の気配や…

初見の方用にネタバレなしをがんばりながら、私は推し作品への愛を叫ぶ。 カクヨムで読んで気に入った作品や、カクヨム外の他サイトでのお気に入り作品の他薦もあり。どこから読んでも大丈夫…

　都より北、古に阿久津神との戦いのあった大口国(おおくちのくに)。魑魅魍魎より結界を守護せし一族の隻眼の長、小碓青弦(おうすせいげん)は、四百年に一度の儀式のため、白蛇神の娘、針…

　魑魅魍魎の跋扈する、草木も眠る丑三つ刻。 　幽かな鬼火を閃かせ、闇から闇へと忍び来る。 　足元の夜に呑まれるのは、己か友かはたまた子か。 　人は地べたを噛んで身を潜め、悲鳴の合…

　夜高明日佳は将来の夢も希望も持たず、のらりくらりと日々をやり過ごしていた。 　ある日ぐるぐると環状線を廻っていた彼女は、いつの間にかおかしな領域に迷い込んでしまう。異界を彷彿と…

オタクの聖地であるビル、中田ホープヴェイ。 ビルの中にある中古ショップで働く相模正人(さがみまさと)は、曰くつきの部屋の管理を任されたりパワハラ店長に悩まされたりと日々苦労してい…

【どんな姿になっても、どんな場所にいても、必ず見つけ出す！ どんなに頑なに心を閉ざしていても、必ず引き摺り出してやる！】 最期の時に俺はそう願った。 【もう二度と目覚めない。幸せ…

幕府の密命──標的は一人の娘。 伊賀が誇る上忍・影狼は、闇に紛れその命を狙う。 だが、月明かりの下で出会ったその娘に──恋をした。 「毒か……いや、これは……恋？」 任務は失…

アケボノ村の警備をする少女リオンは、賢者の石を狙う錬金術師のチカゲを気にかけていた。皮肉屋なチカゲとたびたび衝突するリオンだが、だんだんと彼に惹かれていく。 一途なリオンはチカゲ…

現代日本。この国には、人々の知らぬ“結界”が存在する。──それは、祈りによって保たれる見えない防壁。 今となっては書物にしか記されぬ存在だが、その役目は今も変わらず、古より続く結…

千年以上も昔、天界の神々は地上に堕ちた。地上の瘴気は、神々たちの身体を蝕んだ。瘴気から逃れるため、神々は人間の眼の中に宿り、人間と共存をするという形で生き延びた。だが、人間との共…

なぜだろう。 満開の桜を見ても、夏の星空を見ても、心が満たされない。 大切な何かを失った感覚だけが、僕の心を苛む。 僕は毎晩、夢を見る。 赤い鳥居が連なる稲荷神社で、名も知らぬ…

桜戸叶は実家が和菓子屋なだけのごく平凡な女子高生。 だが、十七歳になった途端、普通の人には視えないあらゆるモノが視えるようになってしまう。 そして現に誰も座っていない隣の席に何か…

花とゆめ漫画原作賞への投稿用にと考えていましたがテーマに合わないことに気づき没。 世界から色が失われた世界。 色を奪った鬼を退治するために討伐隊に選出された主人公と鬼の少女の物…

あやかしが視え、動物の声が聞こえ、触れると心の声が聞こえてしまう――。 不要な異質の力に振り回され、様々な人生経験を積んできた露葉。おばさんの紹介により新たな就職先、念願の【…

異星人によって支配され、侍と呼ばれることも、刀を手にすることも許されなくなった時代。 そんな世界で、一人の男が立ち上がる。 危険な日々を生き抜きながら、やがて彼の秘めた欲望―…

これは本編『色彩に舞う、白き瞳の花嫁　—火に灯る心—』の一部抜粋です。ろうでい様の朗読用に用意しました。 文字数の関係により、序章は省略しております。

千年前───王位継承の争いに巻き込まれ、無実の罪で都を追われた皇位第一継承者の皇子。執拗に彼を探す兄から隠れ、西の都に身を寄せることになる。 西の都───最果ての地で、美しい皇…