まず設定が面白かったです。なぜ主人公は理不尽に虐げられているのか、叔母の【白】とは真逆の【黒】いというか、どす黒い負の感情の対比で心掴まれました。一見複雑そうな人間関係が、すっとわかりやすく描かれていて、ひとつの美しい映画を見ているようでした。それとひとつひとつが洗練され、繊細かつ麗しい言葉、単語で紡がれていて、オートクチュールの刺繍が言語化したら、こうなるのかなと、物語が進んでいく程に魅せられました。
虐げられたヒロインと彼女を救い出すヒーローの純愛が美しい。全編にわたって人間関係が複雑で、その中に語られていく運命と、時に静かに時に激しく浮かび上がる二人の純愛に思わず心がときめいてしまう。世界観や登場人物の多さ、終章の余韻などを見る限り、壮大なスケールで今後も続編があってもおかしくない素晴らしい物語である。よく練られた映画のようなシンデレラストーリーをぜひご堪能あれ!
色と目がテーマな作品かなり好きです特に一話の叔母さまの心まで壊してしまったのかという台詞が印象的でした
瞳の色が重要視される世界。白=色無しと蔑まれるヒロインが、幼い日の約束を果たす形で名家へと嫁ぐ正統派シンデレラストーリー。白はこれからいったいどのような色を魅せてくれるのか? 今後の展開に期待の一作です。