「自分らしさ 短編」を含む小説

“実際に会ったことも無い女性に粘着されると同時に起こり出す怪奇現象”大SNS時代にこれはあなたに無関係だと言い切れるか。 ──日常が、すこしずつ、侵されていく。 体調不良、謎…

子育て中の語り手『私』は子供が幼稚園に行っている時間を利用して、久しぶりに歳の離れた姉とカフェで会うことになった。姉には高校生の娘（語り手の姪）がいるが、姪の同級生の少女がネット…

久遠閉也は、どこにでもいる普通の高校生だった。 しかし、ある日を境に、彼の日常は崩れ始める。 同じ授業、同じ会話、同じ笑い声。 世界そのものが「繰り返し」に呑まれ、ただひとり、…

私は自分に自信がない。骨格はガッチリ、愛想笑いも苦手。 それでも彼氏はいる――いや、今からその彼氏も過去になる予感がする…… 駅裏の喫茶店で、切ない顔をする彼。 私また振ら…

ぽんぽん思いついていたアイディアが急にくだらないものに見えてきて筆が止まる。そんな実感について書いてみました。

「ゲオルク艦長は立派な方でした。残念です」 彼の名前はユリウス。恩人であるゲオルク艦長の遺品を手に遺族へ報告した。 「親父が死ぬはずはない。絶対に生きてる。探して見つけて、ぶん殴…

　市立図書館に勤める桜井美緒。彼女の目には、世界がおとぎ話のように華やかに映る。厳しい上司の叱責は「女王様のアリア」に、悲しい涙は「美しい宝石」に変わる。それは、辛い過去から心を…

とある世界でダンジョン配信者をしている男は、もう1つの顔があった。それは… 戦闘シーンはほぼ無しです！神なので、強いんです。そして、この物語は視聴者との掛け合いと独り言で進んで…

可哀想な女が一冊の本に縛られていく話。ホラーなのか、恋愛なのか、自分でもよくわかりません。本に出会って、泣いて、蔑んで、それでも手放せない、そんな哀れな人間を書きました。

これは、社会の理不尽と人々の悪意に心を壊され、現実と幻想の境界を見失った一人の男の物語。 ​彼にとって、死は唯一の救いだった。しかし、自ら命を絶つこともできない弱い自分に絶望し、…

　誰しも一度は考えたことがあるだろう。 【もしも自分が超能力者だったら？】 　だがしかし、こんな【もしも】の話はするだけ無駄なのだ。現実で起こりもしないこんな話は…… 　こ…

　痛みを感じない――それは祝福か、それとも呪いか。 　先天性無痛症を患う水月静は、北アルプス山岳救助隊の天才レスキュー隊員。痛みという警報システムを持たない彼女の身体は、どんな…

子どものころから色んな本を読み、歌を聞いて育ってきた羽鐘（はがね）。 いつしか彼女は、人の心に響く歌詞を書いて歌を作ることを夢見た。 要領が悪く、自分に自信が持てない羽鐘が、自…

囲碁の甲子園を経て、プロ棋士となった古賀光志。 「楽しい碁」と「勝つ碁」のはざまで、彼は迷い、もがきながらも成長していく。 一方、帰国した林玥（ユエ）も中国代表の一員として厳しい…

　私の世界は、シグナルとノイズで構成されている。不要なモノは徹底的に排除し、完璧にミニマルな生活を送るカリスマブロガー・一条零。しかし十年ぶりに訪れた祖母の遺品整理で、彼女の価値…

ふと浮かんだネタを使おうにも、キャラの組み立てや展開まで至らなかった話の集まり。 ただの短編の様な思い出話なので勝手に自分の理想を浮かべて読んで下さい。 また、もしかしたら気…

朽ちた廃遊園地をいつまでも彷徨う主人公。 そのときにどこからか聞こえてきたオルゴールの不協和音と、不意に飛び込んできた身に覚えのない記憶。 自分はいったい誰なのか。 記憶の中で…

ネールという１４歳の少女が、ある日魔獣に村を滅ぼされ、白狼という隠居暮らしをしている英雄に弟子入りする話です。 (２人はいずれ、１２の世界英雄として活躍する子供達の親になるのです…

僕はてっきり、幼馴染には嫌われてるもんだと思っていた。だが、その考えは間違っているのかもしれない。 というのも最近、"ツンデレ"という概念を知る機会があったからだ。 「〜じゃな…

二年前、恋人の佑人の無残な死体を見つけてから、心は深い闇に沈んだ。かつてOLだった西川恵（にしかわ　けい）は、工場の事務員に転職し、髪を伸ばし伊達眼鏡をかけ、人との繋がりを断つこ…