「群像劇（？） 短編」を含む小説

魔法のある異世界を舞台に様々なキャラクターたちが織り成す日常の小さな物語。すべて1話完結です。

【掌篇集『花に名前を』第一弾】 ある青年が、遠方に住む一人の女性へと向けた手紙です。 フィクションなので、一応小説という形式にしていますが、地の文、会話台詞などは全くありません…

ある朝、世界は突然重力を失った。ミルクピッチャーが宙に浮き、電車は宙ぶらりん。これが始まりだった。次に時間が狂い、コーヒーが豆に戻り、因果は夢遊病者のように、結果が原因を先取りす…

名前も知らない、誰かの一日。 出会うことのない、誰かの物語。 それは、街のどこかで確かにあったかもしれない、日々の記憶。 本作『街語り』は、交わることのない人々の視点から描か…

大切な宝珠を失くした姉姫の罪をかぶって処刑される代わりに、姉姫の身代わりとして、ある男の守り人になることを命じられた少女、セイレン。 仕えることになった男は、淡海と海の水運を司る…

深夜の匿名掲示板に投稿された、一枚のイラスト。 原作も、名前もない“あの子”に、なぜか心を惹かれた――。 イラストを描き、小説を書き、コスプレをして、VTuberに。 誰のもの…

※モチーフに書きました↓ capsule「Sugarless GiRL」

──雪山の山荘に集った、死に場所を探す5人の女たち。 偶然の出会い。語られる、それぞれの“失ったもの”。 暖炉の炎のもとで、彼女たちはいつしか少しずつ、心を通わせ始める。 し…

/** * 本作の構成について * * 本作は章の表記で本編と外伝が分かれています。 * 各外伝は本編の補足ですが単体で短編となっています。 * * ・本編：大見…

十年前、未完のまま封印された一本のビデオテープが、映画研究部に届けられた。 そこに映っていたのは、今は亡き少女たちの青春と、“終わらなかった物語”。 廃部寸前の映研部長・天田遥…

都会の片隅、確かに触れたぬくもりと、すれ違う想いを描いた、一夜限りの静かな物語。

成果がすべてを決める国、自由国家リベルノート。 誰もが自由に生きる代わりに、能力によって立場を得、失う世界。 国家の中枢で、わずかな"異変"に気づいた一人の上位層エンジニア。 …

あることが原因で、休職届を出し十年ぶりに祖母の家に帰ってきた雅代（まさよ）。 ふと「見たい」と思ったのは祖母の家から見える静かな景色だった。 相変わらず古くてオンボロな木造建の…

瀬奈、晴人、有紀の三人中学三年生の間で繰り広げられる、苦しくも幸せで、涙するほどの物語

11月のある朝、交差する4人の人生。乗る者、降りる者、駆け込む者――電車は何も言わず、ただ走る。

とある研究所の実験の結果、まっさらな人の姿で現世にやってきた2匹の恐竜が人との繋がりを通して色付く世界を見ていくお話です。 大自然の雄大な緑色を写した緑色の髪の少年「被験体:緑」…

どこにでもいるのかはちょっと怪しい少年、神野ナポリはこれまたどこにでもいるのかはちょっと怪しい幼女、舞原ルイにある日、山奥にある温泉旅館に行こうと誘われる。 仕事で疲れ果てて出…

　16世紀の無名画家による「狐を抱く聖女」の絵。美術修復師マルコ・ベネッリはその下に隠された別の絵を発見する。 　半人半獣の不思議な肖像画——。 　歴史家ルチア・モンティは「狐の…

　舞台は剣と魔法の世界。 　王都の威光の元に冒険者が職業として確立され、魔術師を輩出する魔術学院と聖職者を輩出する正統教会、そして剣術など戦闘技術指南を行う修練所が冒険者ギルド…

結衣、沙奈、美咲は、同じ会社の同期三人組。性格は違うがウマが合い、今日も一緒にランチを食べていた。そんな時、ふと「ひなまつりの日に好きな人にスイーツを贈ると恋が叶う」というジンク…