「和風小説」を含む小説

「──仕方がないので、私があなたを守ってあげます」 「君、規格外すぎないかい？」 あらゆる妖を退ける「破魔体質」の千依は特殊なその身を活かし、妖を物理（拳）で雑に祓いつつ、違法…

父親の訃報と共に莫大な借金を背負うことになった２５歳の光香（みか）は、『借金を整理するまで』という約束で債権者の孫と結婚することに。 引き合わされた孫はなんと高卒の１８歳社長の…

「私、どうしても祓いたい悪夢があるの」 夢に入り、心を癒すふしぎな術――夢幻術。 それは、現の世と夢の境を越え、人の心にそっと触れる力。 父を亡くし、進む道を見失っていた少年…

朝廷と幕府が衰えた戦国乱世。戦で故郷を失った少女・すずなは自分を保護してくれた恩師・理と共に薬師として暮らしていた。 そんなすずなの元に、ある日一人の青年が運び込まれる。青年は近…

　いにしえより、日本全土には「神遺」(かむい)と呼ばれる八百万の神々が齎す気まぐれな災害現象が降り注いでいた。「神遺」を鎮魂するため、人界には「山を司る異能」を山神より授かった十…

時代劇オタクの社畜、都華菜絵は死んだ。来世があるならば、わがまま放題してやると心に誓いながら。 　そして、彼女は絶世の美女・公爵家の娘クリスティーナとして生まれ変わる。前世の願い…

白井永和(しらい とわ)は、静かな風の吹く町に暮らす高校生。ある日、夢のように現れた鳥居をくぐった先―― そこには、誰のものとも知れない“夢”が眠っていた。 風がそっと運んでく…

和風×中華の伝奇小説です。 ＊　＊　＊ 弔寡（ちょうか）と朱の民（あけのたみ）この二族の間には圧倒的な力の差がある。妖まがいの力を使う弔寡と一切特殊な力を持たない朱の民。この《差…

予知夢の一族に生まれながら、一度も“未来”を視たことのない綾小路すみれ。 二十五歳、異能も縁談もなく、本家で女中として静かに暮らす彼女は、それでも今を誠実に生きていた。 だが、当…

記録的な猛暑が続くある夏の日。 築50年の木造アパート「月見荘」で、大学生・佐伯は異変に気づく。 天井に広がる黒い染み、そこから滴る水。漂う生臭さ。 ──誰も住んでいないはずの“…

水蘭帝国の帝都【薄明】は化け物【黒煙】によって支配され、人は化け物【黒煙】の食材として化け物【黒煙】が作った建物で管理されていた。　 水蘭帝国の帝都【薄明】から遠く離れた場所に…

柏木聡子は天涯孤独の女子高生。 そんな彼女の前に現れたのは、祖父を名乗る静珠源十郎だった。 源十郎の言葉に従い、聡子は静珠の地へ向かう。 その地で神に命じられたのは、従兄弟である…

かつて青年が助けた鶴は、今——人事課経由で派遣されてきた!? 恩返し業務に就いた和服姿の少女・ツル子は、誠実すぎるほど仕事に熱く、織物・家事・心の癒やしに全力投球。しかし助けら…

符術師・蒼龍は、弟子の瑠宇と共に霊気を操る「護符」を使い、町人の治療をする傍ら、危険な影札仕事を請け負っていた。 そんなある日、商売敵の護符匠・玄作の弟子、春吉が駆け込み叫ぶ「師…

雅やかなる平安京の深奥に閉じ込められた、少納言家の姫君、小夜。決められた未来と閉鎖的な貴族社会に息苦しさを感じていた彼女の心に、未曽有の疫病が蔓延する都の惨状が、新たな光を灯す。…

《あらすじ》 ※中和折衷世界観です 　東国・苑にて、官吏の不正を弾劾する監察院(かんさついん)の官吏、李宇軒（り うけん）は「皇帝の異母兄に叛逆の意がある」との弾劾文について調査…

※『最強に尊い！「推しメン」原案小説コンテスト』にて中間選考、 『第9回 角川文庫キャラクター小説大賞』にて一次選考まで残して頂きました。ありがとうございました。 受賞は逃してし…

乱世にありふれて生きた、幻氏の女・時子の物語。

気づけば、病室の天井を見上げていた。 声は出ず、名も思い出せない。 ただ、どこかで誰かが泣いていた気がする。 外は静かだった。 でもその静けさは、 誰もいないから生まれたものだ…

よくわからないシンギュラリティが起こった未来。 目に見えない隣人だった幽霊、妖怪、悪魔、精霊……。 その他諸々の魑魅魍魎が可視化され、今まで超常現象とされていた事件に量刑が課され…