「和風(？)」を含む小説

三か月前に葬儀に立ち会った、親族内では変人と煙たがれていた老人の置き土産。 自分との正確な血縁関係も知らぬ遠い親戚の彼から、貴方は古びた日本家屋と周辺の山を相続する。 資産的価値…

山の民の現在の長は女王ナホである。しかしナホは実は女装した少年で、家臣の一族の女戦士ノジカと婚約していた。 ある日のこと、山に海の民の戦士が押し寄せてくる。海の民の戦士たちは圧倒…

（ほとんどポエムの散文的読み物です） 十三歳になる見習い巫女の甘菜（あまな）は、縁（えにし）を結ぶべき神様を求め、『狭世（はざまよ）』に潜る。 甘菜は狭世にいる、いずれかの神…

勇者が魔王を倒して世界は平和になりました、めでたしめでたし。 ……じゃあ呼ぶ意味無くね!? 気がついたら、お姫様だったんだけど、なんかおかしいぞー？ っていうか、ナーロッパにし…

都で空虚な日々を送る貴人が、秋の山里で一輪の白菊と出会う。自然との触れ合いを通して、彼は清らかさや高潔さこそ真の価値だと気づき、虚飾を捨て、新たな人生を歩む決意をする。

ある所に、成和国という国があった。 その国の王の実弟である遮那王には恋人の女性がいたが。名を夢乃、白拍子と呼ばれる遊女だった。 けれど、ある時に遮那王は兄王に叛意ありと見なされ、…

現世（うつしよ）と幽世（かくりよ）の境目にひっそりと現れる、夜限定の小さなごはん屋―― 「よるの終わりのごはん屋さん」。 店主のツムギは、終わりを迎えるあやかしたちに心を込めた…

　昔々──自らの行いにより滅びかけた人類を哀れに思った《神仏》は、再び人類が傲り高ぶり滅亡しないよう、礼拝と試練と恩恵の場として《迷宮》を創造された。 《迷宮》には伝説や御伽噺の…

ーーいづれの御時にか、泉に端近なる家ありけり。その家に児生まれけり。長、児を泉姫とつけつ。泉姫いと詠み上手なれば、人あまた集ひけり。－－ 時は平安時代。 歌が上手いと評判の泉姫…

・風見　伊吹(かざみ　いぶき) 　己の剣技に絶対的自信がある剣客。本家である千東家当主の命によって御前試合に参加。見事勝利して次期城主候補の護衛役となる。 ・御門　夕弦(みかど…

考え中

言魂──魂に刻まれた文字を、指で書いて力に変える言葉。 選ばれた者だけが通う『言魂学院』に、今年だけ異例が現れる。 無明夜宵。 言魂を持たぬがゆえに蔑まれて来た、『無字姫』。 …

平和に見える町で、父の「正しさ」を盲目的に信じて育った少年・導（しるべ）。 とあるきっかけで導は、町の守り神・桂花（けいか）の力により人生を繰り返すことになった。 幾度もの生と死…

時は現代―― 400年ぶりの稲荷神の子である稲荷姫がこの世に生を受けた その娘は、九本の尻尾を持つ狐であり、2人の神使(神の使い)を従えていた ～～～ 「ばっ、バッカじゃない…

圧倒的な軍事力で周囲の国を侵攻する支配国家・ルクサリア帝国。 帝国軍の剣士・レイは裏切りによって命を落としかけ、深い霧に包まれた山奥の集落に流れ着く。 そこは、狐の獣人たちが穏…

　旅の薬売り・りんの話です。 　こちらの話は作中のある事情から、シリーズ一話目に当たる『樹木魚』に寄せた構成となっております。 　少しでもお楽しみいただければ、幸いです。

現代のカフェ店主・田中美咲は、過労で倒れた瞬間に命を落とした。 次に目を覚ましたのは――江戸時代の商人の娘、お春の身体の中。 焼け出され借金を背負った家、行き場を失った少女の前に…

（読者のみなさまへ） 　いつも作品を読んでくださり、ありがとうございます。 　誤字脱字の修正に加え、「読みやすさ」と「ストーリーの繋がり」を改善するため、一部のエピソードを非公開…

見知らぬ荒野で異形の魔物に襲われる中、竹内巧（たけうちたくみ）は封印されていた自身の記憶と能力を思い出す。彼は戸籍を持たない幻の民「サンカ」の末裔であり、秘密結社「隠密族（シノガ…

桜の王国に再び忍び寄る「蝕みの群れ」の脅威。新しきプリンセス・ハルカは、剣士アヤト、賢者リンと共に、王国の命運を握る「桜の守護神」の根源へ挑む。 地下深くに広がるのは、古の記憶…