「だとしても和風」を含む小説

風と水が交差する和の幻想世界。 孤独に生きる霞姫、璃霞は、謎めいた夜叉の王、燐と出会い、契りを交わす。 人間と妖の禁断の絆は、両者の世界に波紋を広げるが、二人は心の深淵で互いを求…

イザヨイの里の新米討鬼師・星(セイ)が憧れるのは、自分の命を救ってくれた先輩討鬼師・月音(ツキネ)。いつかは月音の様に強く美しい討鬼師になるべく彼女の背中を追いかける星。そしてい…

白髪赤眼の祓い屋・焔（ほむら）は、病を抱えながらも「最強」と畏れられる存在だった。 彼は怪異を祓うたびに血を吐き、命を削って生きている。 孤独を選び、他者を遠ざけながら、ただ「退…

2040年。今より少し科学の進んだ世界で、科学の手には負えないモノノケを狩る人々-霊者がいた。 霊者の一派、言霊師の名門である手奈土家の次期当主・唄羽は、一度も実戦に出た事が無い…

嵐がやってきて海辺にＵＦＯが落ちたつぎの日、いつもと違う町のなか辿りついた古書店で小鳥遊幸子は恋をした。 空っぽの住宅街、 シャッターのおりた商店街、 町に唯一の高校は来年で廃…

6世紀半ば。 百済より倭国へ仏教がもたらされ、それに伴い幾人かの僧も渡来した。 若き僧慧輪もその一人であった。 彼は年長の僧法仁、兄貴分の僧阿河らと仏の慈悲を広めようと、希望に満…

町の端にある小さな便利屋・和泉要は、いつも店を放り出して茶屋でだらけている。 しかし彼のもとには、何故か人と怪異の困りごとが集まってくる。 面倒だと嘆きながらも放っておけない要が…

幕末の京は、噂でできている。 辻斬りの話、異人の影、尊皇攘夷の声――。 そんな町で、十六歳の瓦版娘・弥生は今日もネタ探しに奔走中！ 父の瓦版を支えるつもりが、なぜか新選組や龍馬に…

逢魔時の宿場町「朧宿」。 ぬらりひょんの血を引く半妖・輸貴と、神成の巫女・神流。 二人の祖父は七福神の恵比寿——神格そのものだった。 「妹を守れぬ兄など、プライドが揺らぐ」 …

古い寺のそばにある書物屋「幽書堂」。 店主の志摩 稔は、奥の人目に触れない書物室で怪異の記録を集めている。 ある日、偽僧の市川 甚九郎が持ち込んだ奇妙な依頼をきっかけに、静かな書…

天災で故郷を失って奇跡的に助かった2人の幼い鬼娘は、流れ着いた人間の島で暮らす事になった。そこで待ち受けていたのは人間による見た目の差別。それでも人間と仲良くなりたい赤鬼のアケノ…

前世の俺は、冴えないオタクだった。恋人も友人もいない俺の生きがいは、ただ一つ。エロゲ――その中でもとりわけ心を抉られた名作、『聖女の純情』。 ヒロイン・形代雛。妖退治を担う名家…

人は皆、蝶を抱へて生くるもの。浮世は儚し、されど美し。 人の悪夢が「黒蝶」の姿を取る世界。その蝶を喰らう「浮橋様」という存在。そして、「浮橋様」に仕える者たちの物語。 主人公…

時は平安。妖や魔物が多く蔓延るこの日ノ本で二人の異端児が出会った。 転生し、千年以上もの未来の記憶を持って生まれた自称忌み子でフリーの陰陽師の陽光（はるみつ）。 妖狐でありなが…

「その日、俺は彼女に出会った。」　青年の目の前に現れたのはなんと羽織の女侍！ 青年は神祖となり願いをかけて７２の神祖の頂点を目指す！ 首都圏全域を舞台とした願望の蠱毒、彼女の願い…

【概要】 　異世界転移した王子が剣の腕と軍略を活かし、仲間と共に世界を救う物語。シミュレーションRPGのように、戦闘MAPが用意され戦闘後にステータス値向上などの要素もありキャラ…

「揺籃の国」の後日譚――ですが、次世代のお話になりますので、「揺籃の国」を読んでなくても大丈夫です。（そのように書いたつもりですので、お気軽に読んで頂けたら嬉しいです） アカルと…

人から外れたもの、妖異、変化（へんげ）、化生、物の怪。 そんなものたちの棲む岐界の倉通りに店を構える「おき屋」は、様々な品だけでなく、命の源「息（おき）」も買い取るあやかし専門の…

あらすじ 湖畔に立つひとりの奏者。 胡笛に息を吹き込むたび、霧が形を変え、光が踊り、風と生き物が応える。 その旋律は世界と心を共鳴させ、読む者自身が湖の魔法を操る体験へと誘う―…

江戸の町の片隅、祠に封じられた異形の神――「神喰い」が目を覚ますと、そこには貧乏旗本の娘・花蓮がいた。 「家が没落寸前でして……神様、私と結婚してください」 彼女の願いから始ま…