「短編ファンタジー」を含む小説

魔獣から辺境を守るアイスヴァント騎士団には、年に一度、論功行賞式典がある。式典では四季の名前を冠した優秀な騎士が４人が表彰される。俺は切り込み隊長を長らく務めたベテラン騎士だが、…

王国直属の「清掃隊」は、攻略後のダンジョンを封印・浄化し、死体と残置物を回収する最底辺の冒険職。 第八清掃隊は、殺人の罪で位を剥がれた若き神官ミラ、近衛出身の寡黙な巨漢ガルム、口…

断罪の夜、白薔薇は散った。 誇りを踏みにじられ、孤独に沈む令嬢。 けれど理は、沈黙の奥で息づいていた。 真実を追う文官との邂逅が、運命を再び動かす。 ――誇り高き彼女が選んだのは…

　ぼろぼろになった制服のスカート。 　傷だらけの腕、黒く変色したカーディガンを羽織りながら。 　たよりない足取りで、恋璃は少女のもとへと向かう。 ――その瞳は、鮮やかな桃色をし…

とある秋の日、ばあちゃんの家で出会った小さな不思議。

正解と不正解に踊らされる人々のお話。

この世界では、誰も自分の顔を知ることができない。 他の誰かの顔は知っているのに、自分の顔は知らない。 なぜなら、この世界には鏡が無いからだ。 だが、もし、自分の顔を見れる道具が…

辺境の地で、たったひとり呪いを祓い続ける魔女ーーアン・ラ・コル。 孤独な彼女はある晩、夢を見る。 「ようこそ。勇者レンタルサービスへ。」 謎の女性に紹介されたのは浄化の勇者ーー…

寂しくて、会いたくて、会いたくない人がいる。 その夜、突然、彼女の部屋に密かに思いを寄せる青年が現れた。 “真夜中の魔物”は、その力を使って会いたい人に会わせてくれるという。絵…

存在管理部のイザヤに呼び出された「私」は、夜、都市伝説のような話を聞かされる。それは、見た者の存在を消し、代わりに世の消したいものを一つ消すという「存在しない者」の噂だ。見えてる…

怖いというよりは雰囲気 ホラーというよりは怪談 のような話です。 一話完結です

冒険者のルグランは、道案内を生業としている少女シャーリーと知り合う。 まるで人形のように美しいシャーリーの正体は《ゴースト》で、 彼女は自分が行きたい場所へ行けず、死者が逝く…

時空転移の光が収まったあと、祠に残されたのはノアとゼフィルだった。 本編では描かれなかった出来事――。 ハルカとライエルがたどり着いた“奇跡”の影で、彼らの戦いは確かにあった。…

あらすじ 数百年の孤独を生きるエルフの少年リィエルは、 ある春の日、希望の丘で一人の少女・アリアと出会う。 花冠を編むその姿に、リィエルは初めて心を動かされる。 やがて二人…

ここから出せ！！ 液晶画面越しに彼女は言う。 そんなこと言われてもしょうがないじゃないかあといいたい。 だがあまりにも突然の出来事でボクは困惑していた。 なぜなら、ゲームキャラが…

某イクラ丼企画のために書いた作品です。 カクヨム初心者ゆえ、企画の存在に気がついたのが締切日当日でした。 時間は23時、タイムリミットは残り1時間。 慌てて書き始めましたが、案の…

森に迷い込んだ女性に恋煩いの呪いをかける美しい妖精フェノス。彼に恋をした人は皆、悲しい最期を迎える。 そんなフェノスが人間に恋をしてしまった。相手は騎士のライセル。 彼はフェノス…

夏の終わり、親友のナナが死んだ。私には、その事実が腑に落ちない。 変わりゆく季節の境目、いつもの帰り道の駄菓子屋で、消えたはずのナナは隣に座っていた。 体温は夢か現か。一瞬の…

天災で故郷を失って奇跡的に助かった2人の幼い鬼娘は、流れ着いた人間の島で暮らす事になった。そこで待ち受けていたのは人間による見た目の差別。それでも人間と仲良くなりたい赤鬼のアケノ…