「第８回富士見ノベル大賞」を含む小説

父と母を続けて亡くした二十三歳の結子。母との夢、古民家で「小さなドーナツ屋さん」を開くために南大阪の神ノ郷村にやってきた。 孤独な結子の側には正体不明、人型の付喪神、ツクモ君がい…

時は１９０８年の春。日本海軍中佐の『津村 陽太』は小アジアの国、オスマン帝国へ親善大使として訪れていた。 オスマン皇帝への謁見とオスマンの政治家や軍人達との交流会の後、三日後の帰…

高橋直樹、26歳。 人間関係をうまく築けず、孤独と無感動に慣れきっていた彼は、ある晩スマホで見かけた『友達屋』に登録する。 “理想の友達”が手に入るというそのサービスで「購入」…

赤ジャージがトレンドマークのササラちゃん（主人公）と、イケメン王子様カイ君とカイ君の恋人で影がうっす～い鈴ちゃんが三人で異世界に来ちゃった的な話。これは酷いと言ってもらえたら大成…

第８回富士見ノベル大賞にて優秀賞をいただきました。 読んでくださった皆様、ありがとうございました！ ―――――――――――――――――――― 　次代の聖女候補である証が現れたフ…

【※この作品は｢Lil'in of raison d'être２｣の続編です。よりお楽しみ頂くためにそちらを読了後に是非３を】 姉のティザーエル・ロストージャ。 双子の弟が超越…

両親を早くに亡くし、その経験から医師を目指した研修医・榛名千昭。 彼の唯一の楽しみは真夜中にコンビニスイーツを食べることだった。 目標としていた医師にはなれたものの連日残業、連…

　魔法使いのリオールは森の中に建てられた屋敷で一人で午後三時にティータイムを嗜んでいた。 　突然、記憶喪失の少女を保護し、毎日午後三時にティータイムをするようになる。 　その時、…

「愛は人を狂わせ、桜は人を死に至らしめる」 人にそんな呪いの言葉さえ吐かせた不治の病、桜の花びらのような斑点が浮かび上がり、 桜の散るころに亡くなる『桜病』が流行して十年・・・。…

日輪の国、暁都。その桜台という土地は宝石産業で栄えている。そこに生まれた翠子は「涙が宝石に代わる病」を持って生いた。宝石屋を営む華族の娘に生まれた翠子（すいこ）は病のみを両親に愛…

「作者は分かるわ。……アルルネシア。災禍の魔女、アルルネシアよ」 　自分には、誰より作家としての才能があるはず。宇田川小百合はそう信じて生きてきた。だが現実は無情。六年書き続け…

　仙台伊達家平士頭の佐藤源之介の妻奈緒が三つ子を懐妊した。畜生腹は忌み嫌われる。佐藤源之介は、三つ子の一人を親戚の木村玄太郎と香織の夫妻に育ててもらう。三つ子の長女は八重、次女は…

中学ではバスケットボールに打ち込んだが、怪我で諦めた薫は高校は進学校に入学し、委員長をするなど別の自分を探していた。そんなとき、薫は中学の時に一緒にバスケをしていた友人から貰った…

　緑の芝生がどこまでも続く広大なお庭を駆け回り、三度の食事は最高級クリスタルガラスに入れて出される専属シェフが腕によりをかけて作った料理、夜は専用のお部屋のふかふかのベッドでお気…

　12章とエピローグで構成されています。 　料理人奥寺隆之介と、農学部准教授桃生ハルカを中心として、コックの梨田くん、従業員の天童さくらと、妹で農学部大学生のみもざ、藤代興産の中…

　とある場所で、知らない誰かに誘われて、様々なモノ達の日常を覗き見しませんか？ 　其処には、それぞれが感じ、体験した日常が有る。 　どこの誰かも知らないモノから、そう誘われた貴方…

「体力バカ」の身体を活かして警察官になろうと思ったのに、なぜか役所OLに採用された！しかし配属先は、役所の裏組織「幽霊成仏課」だった？！ 新社会人の野々香は、アングラ極みの上司…

山深い椎谷の里に預けられた葵姫、その姫に仕える二神紅之介。2人の四季の物語が始まる。それは人知れず、はぐくまれた禁断の愛の姿であった。 春、葵姫が山深い椎谷の里に到着した。そこで…

半年前にヘルプデスクチームへ異動になった阿部鈴音は毎日大変なことだらけ。慣れない男性メインの職場、わからないIT用語......何より頭を抱えてしまうのは、大きなトラブルに限って…