「和風伝奇」を含む小説

戦国のとある雪国。 母を失い、笑うことを止めた少女は里長の娘に『雪女』と蔑まれながら下女として生きていた。 少女はある冬、里を悩ませる吹雪の化生に、嫁（いけにえ）として差し出され…

ニライカナイの伝説が息づく、十六世紀の琉球の小島。 村人に疎まれる孤独な巫女ユリハは、記憶をなくした少年カナトと出会う。 やがてふたりの距離は近づいていくが、島には厄災が迫ってい…

花が置かれた席から、人が消える——それはこの学校で続く不気味な“順番”だった。 古風な少女・桜田ゆきは、家に伝わる刀「剪月（せんげつ）」で闇を裂き、神隠しの縫い目を覗いてしまう。…

少女は声に導かれて、土に埋もれた頭蓋骨を掘り出す。それは十年前、凄惨な事件で姿を消した少女のものだった。 運命に翻弄されてきた玲と、生者に見捨てられた幽霊・真輝。 未練、復讐、赦…

【呪われし鬼】 湊町の屋敷に伝わる、古くからの封印。 触れてはならなかった“扉”が開いたとき、兄弟の運命が静かに狂いはじめる。 少年視点で綴られる、和風伝奇ホラー。

昭和も後期のとある田舎に引っ越してきた主人公と、不思議な少女の物語

イラストレーター志望の女子高生・火野結花は、横柄な父と継母のもとで、息をひそめて暮らしていた。 そんなある日、1,000万円の結納金と引き換えに、見知らぬ男のもとへ嫁がされてしま…

草薙の剣に潜む“異常”。神器が揃うとき、未来に災いが訪れる――。 義経は静御前と“神婚”の契約を交わすことで、未完成の才を完成へと導かれる。 しかし、完成とは即ち終焉でもあった…

幕末の動乱を、神がごとく最強の徳川将軍がひとりで終わらせていたら？ 彼は圧倒的な力で争いを瞬く間に鎮圧し、海外の列強をも黙らせる。 ――徳川の世は終わらない。将軍は強すぎるのだ…

　狐姫。 　狐憑きの容姿をしたわたしはかつてそう呼ばれ、戦国時代で生き残るために一度は織田信長によって滅ぼされた朝倉家を再興し、その勢力を拡大させた。 　上杉家、織田家、北条家…

都会での日々に疲れ果てた私が訪れたのは、祖母が遺した古民家のある夜鳴（よなき）村。時が止まったかのような美しいその村は、よそ者の影を喰らう怨霊「影見様」を祀る、恐ろしい因習に支配…

「ーーお前、私と来るか？」 氷の妖と人の間に生まれた半妖の氷織。 彼によって、墓の中から掘り出された少女・冴。 彼女を連れ、西へ東へ旅する彼が求めるものとは……？ ◆『白…

　時は天正五年、所は近江国。 　今をときめく織田家に仕える武人、直刃は、近頃近江の各所で頻発する人食い虫の調査と撲滅を命じられる。古くより近江に根づく言霊使いの一族、波分家の名代…

平凡な日常を送っていた大学生の「僕」の左手首に、覚えのない奇妙な痣が浮かび上がる。最初は気のせいだと思っていたその痣は、やがて親友の不可解な死を呼び込み、僕を恐怖の淵へと突き落と…

　活気ある港町・斎渦村。しかしその裏では、人々が生気を失い廃人となる奇病が蔓延していた。 　そんな村に、今日も人ならざる美しさを持つ白髪の少女・寿華が、真夏でも溶けない不思議な…

学園生活を送る令嬢・九重紗雪（ここのえ さゆき）は、ある日、不可解な夢と謎の迷宮に囚われる。それは“言葉”と“名”にまつわる幻想的な異界《エコーズ》だった。迷宮に堕ちた彼女は、僧…

――現代×伝奇×和風バトル、 封印された少女が今、最強の“式神”として目を覚ます。 東京の片隅でひっそりと拝み屋を営む高校生・御影緋人。 父の遺した式を頼りに、彼は廃神社の封印…

柴田　恭太朗様の自主企画向けの作品です。 【三題噺 #99】「雨」「口」「理由」 https://kakuyomu.jp/user_events/168186221769703…

暉暦の二五〇〇年。文明開化の瓦斯燈は、澱と吐泥の影を産む。昼行燈は夜を行く、姿と名すら知られぬ儘に―― 大正浪漫風の異世界「旭暉帝國」を舞台に、主人公である貴族のぐうたら三男坊…

神として祀られたモノに、贄として捧げられた少女を助ける為、少年は必死だった。 目の前に確かに存在するのに、妖に半分取られてしまった彼女は、まるで幽霊のように少しずつこの世界から消…