「笑顔って」を含む小説

いつも拙作お読みいただきありがとうございます。 こちら、塩カノの宗方、橘の同僚SE平良さんのお話です。 宝飾品会社　志堂のシステム室の宗方の同期、平良は社内でも有名なモテ男。 …

カテレイネは怒っていた。婚約者のヒューベルトの傍に侍る男爵令嬢に怒っていた。笑顔で対応する婚約者にも怒っていた。 どうせ男は皆、子ウサギのように愛らしい令嬢が好きなのよ。乗馬服と…

　私の部屋の隅には、いつも異空間の扉がひっそりとたたずんでいる。 　彼の名前は「ルコル」。 　なぜ彼が現れたのか、誰が彼を作ったのかは誰も知らない。 　ただひとつ断言できる事は、…

『二兎を追うものは一兎をも得ず。 　だが恋はただ一兎を追えばいい』 　そんな文章が画面の中央に表示された。 　薄緑色の背景に濃紺の文字のシンプルなレイアウト。アプリのホーム画面…

＜前書き＞ 　主人公の龍志の勤務先は歌舞伎町のホストクラブだが、マスコミで騒がれている売掛制度を採用していない数少ない店だ。歌舞伎町には300店近くのホストクラブがあり、大阪ミナ…

妻から聞かされたのは浮気をしている人間（夫）がいると聞かされて男は不快になった。 内心、はっとした、自分がそうだったからだ。 駅で噂の当人に出会い驚いたのは怪我をしていたからだ…

高田伊吹はある日、彼女である弓削瑞希の友人『飯田麻耶』からとあるスマホの画像を見せられた。 他の男と腕を組んで笑顔で歩く彼女の姿に、浮気なのかと目の前が真っ暗になる。 どうするべ…

「わたしが人殺しだったら、どうする？」 あの日、桐の棺に横たわって永遠の眠りについたはずの彼女は夕日に染まった海を背にしてそう言った。 何事もなかったかのように。 あの日まで…

「母のようにはなりません。私はあなたとともに生活するのを選びました。 　いつもあなたとともにいます。いいでしょう？」 「朝から晩まで二十四時間、私の傍にいるんですか？飽きませんか…

400年も続く由緒正しき陰陽師の家系に生まれる桐花未桜。しかし、陰陽師としての才能はなかったが、いつも笑顔で優しい性格。使用人や町の人に愛される。幸せな日々を過ごした。13歳の時…

言葉と瞳に呪力を込めて放つと、相手を殺すことができる邪眼使いの少女。貴族に奴隷として酷使され、主の思うままにと殺しを続ける。意志を失い、淡々と過ごす日々。そんなある日、ルイと名乗…

立川早苗といえば、日本国内でその名を聞いたことがない人がいないほど、有名な歌手だったが、娘の沙羅が中学生の時に事故で亡くなってしまった。沙羅にとって、早苗は優しく大好きな母であり…

「リターちゃん、エール一杯頂戴」 「エール一杯ですね。」 「ついでに俺にエールを送ってくれても……」 「そんなサービスは行ってません。その前に活躍してから喋ってください。」…

「招き猫の微笑み 〜ささやかな幸せの工具店〜」は、工具店経営者の田中健太郎が、売り上げの減少に悩んでいた中で拾った招き猫の人形が、店に集客効果をもたらし、地域社会との結びつきを深…

その王子は人の心を読める力を持っていた。 優しい顔をして、王子を利用しようと考えているだけの両親や友人・知人。常に自分を良く見せたいだけの令嬢たちの醜い心が見えてしまう。 それ故…

あらすじ 吟遊詩人のオスティウスは、リュート背負いマントをたなびかせながら各地を旅する。彼の歩く軌跡には歌と笑顔があるのであった。 物語の始まりは、セフィアローザの国の最南端に…

　妊活のため仕事を辞め、自宅でイラストレーターの仕事を始めた美里は、ある検査に『要精密検査』の判定がでた。それを結婚７年目の夫の武尊に相談するも取り入ってくれず――。 「ほらっ…

　高原でカフェを営んでいる聖女一家の末っ子に生まれたフィレーネ。 　本人は気がつかない間にズバ抜けた聖なる力を身につけていた。 　今は亡き母親は、無自覚にもフィレーネばかりに期…