あなたの笑顔で言葉が踊る

プラタナス

第1話とある日のこと

「マンガ書かない?」



僕は公立高校に通う普通の高校生、小鳥遊葵翔だ。僕は本が好きで毎日図書室に通い詰めるほどだった。成績は普通、少し国語が出来るくらいだ。僕はこの高校生活を満足していた。なぜなら、ここの図書室はとても大きくまた、自習するにはちょうどいい静かさだった。そこで僕が本を読んでいると

「ねえ、マンガ書かない?」

後ろから声がした。その声の主を確かめるべく振りかえると頭が良くて可愛いで有名な灰坂舞が立っていた。

「どうして僕に?」

「特に意味はないよ」

考えさせてくれと言ってその日の夜を過ごした。どうしようと心の中で葛藤していた。なぜなら、僕は中学生の頃に小説を書いていたことがある。しかし、書いても書いても周りからの評価は低く、心が折れ諦めてしまった。それ以来小説を書くのとは縁を切っていた。


次の日

僕は学校で舞に

「昨日の話受けるよ、でもその前にもう少し詳しい内容を聞かせてくれ。」

「えっとね、君にやってほしいのはマンガの原作を書くこと。私の父が時々マンガを書いていて、私も書きたいな~でもなかなかいい内容が思い浮かばなくて困っていたんだ。」

意外な返答に困惑していると、

「意外だった?」

「そりゃ、意外だけど」

数分悩んだ末出した答えは、

「改めて受けさせてもらうよ」

Yesだった。

それから、灰坂舞の父の書くマンガを読みあさって数週間たったある日舞からこんなラインが来た。

「三田駅集合」

何の意味か分からなかったがとりあえず行ってみることにした。

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