「掌編とか」を含む小説

【十五歳の私は今がおしまいの始まりであり、これ以降は死ぬまで落ちぶれていくだけなのだと、突き詰めて正しく理解していた。】 何もかもが完璧な十五歳の少女がこれから落ちぶれていく自分…

　大陸の端にある、一大芸能都市、「歌と水の街」。 　歌劇団を中心とする娯楽と芸術の最高峰といわれながら、同時に色濃い闇も抱えた都市。 　踏みにじられ続けた下層階級の人々は、ある時…

ヘンテコな話を読みたい方に。 惜しくも30分では書ききれず。

千字～二千字程度の連作短編 どこから読んでも大丈夫なようにしてます バトルとか恋愛とかいろいろつめつめ

【ああ、あれが勝手に死にさえしなければ、わたしはあの汚い鳩のことをずっと白鳥だと思って、崇高な生き物だと思っていけたのになあ。振り返った先にはまだ鉄の塊がある。】 通学路で見かけ…

※近況ノートを利用した表紙画↓ https://kakuyomu.jp/users/HiranakaNagon/news/16817330665289991517 　もとは「冷…

気ままに、書きたいように書いた短編（掌編）集です。 折々の季節で感じたことを、直感を大切に書いています。

警察との身代金交渉が決裂した誘拐犯が言った。 「二人の人質のうち、片方を殺し、片方を生かしてやる」 二人の人質は自分こそが生き残るべきだと、自己アピールの時間に入るが……

Twitterにて『キリサキ乙女ゲ制』様より頂いた 「歌」「赤い薔薇」「少女」「ダーク」のお題から作り上げた掌編小説です。 やや猟奇的な描写を含みますので、苦手な方はご注意を。

男運のない派遣OLのユキエが訪れたのは、「よく当たる」と評判の占い師。 「あなたと一生添い遂げる運命の人が見えます」という占いは当たるのか？

制限時間をわずかにオーバー。 お題を見た瞬間「ロリコン」というイメージが湧いて、さらに最近見た女子高生が社会人の家に居候するアニメに引きずられてこんな話に。

小学校低学年のとき、近所の廃墟に探検に行ったのだけど、あれは、私の気のせいだったのだろうか。 ※不法侵入は犯罪です。ダメ、ゼッタイ※

東京にこんな広い畑が広がっているだなんて、二十二年も生きてきてまるで知らなかった。 ましてや農家が道端で野菜を直売してたり、無人販売の小屋まであるだなんて…… ここは本当に東京な…

　掌編です。　 　歴史上かなり有名なエキセントリック親子、葛飾北斎と娘・お栄のささやかに目出度い春を妄想してみました。

夫である司は、妻に不満を覚えていた。 意見を言わず、責任を押し付ける姿。お淑やかと言えば聞こえはいい。だが、面白味にかける、つまらない女であると司の中にあった愛情は冷めきっていた…