「ファンタジーよりもファンタジーな短編」を含む小説

悪魔の女王と人間の僕が出会う話。 YES、MAJESTYって言わせたかっただけの文章。

以前、連載用に書いていた『迷宮学園』 残念ながら先の見えない長期連載という形では、 僕には表現できませんでした。 でも……諦めきれません。僕はしつこいんです。 僕は短編作家…

ちょっとした待ち時間や移動時間に、気軽に読める短編集です。 1話ごとに完結し、数分で読める物語を集めました。 スマホをなんとなく眺めるより、ほんの少し心が動く時間をどうぞ。 待ち…

東京・月島の路地裏に、不思議な店がある。 古びた看板には「呪文屋」と書かれ、ルーマニアから来た黒衣の女性・エレナが店主を務める。彼女は悩める人々に「呪文」を授けるが、それは魔法…

太陽も月も星もなくなってしまった、真っ暗な世界。 けれども『星油ランタン』を手に暗闇の中を旅する人々の物語。 連作短編。ふと思い出した時や、眠れない夜にでも読んでください。 …

平凡女子・小動凪沙が憧れる天才アイドル・アキ。 遺伝子マッチングで最適相性と判定され、推しが目の前に現れた――。 尊すぎる推しに、倒れそうな日常。これは、こゆるぎさんの揺るがない…

儚げな少女の声で目覚めると太陽と月が同時に輝き、透き通る湖だけが息をしていた。 辺獄にも似た楽園で彼は誓う。 壊れないように。壊さないように。 果たされる事のない報いが、今ここに。

視力を失っていく病を抱える天才少年・かがみ。 彼の描く絵は、世界の“色”を閉じ込めるように美しい。 ある日、僕は彼の最後の作品を目撃する。 それは──盲目になる直前、彼が選んだ“…

店主は、感情を失った女・お縫。彼女が扱うのは「影」――人の欲望、才能、感情を、瓶に詰めた商品だ。 復讐心が欲しい者には「完璧な復讐計画」の影を。 愛されたい者には「誰からも愛さ…

深夜二時、交番に現れた女性は「夫を探している」と訴えた。 だが、防犯カメラには女性だけが映り、私の姿は消えていた。 彼女に触れようとした手は空を切り、そのまま五分間、感覚を失った…

祖母の家で過ごすある冬の日、黒電話が鳴った。 仏間にあるあの黒電話は、電話線なんて繋がっていないのに。

幸福を託された鉄で出来た人形の少女。 雪の降り頻る街の中、見つけたのは透き通るほど純粋で、触れれば崩れ落ちてしまう様な心だった。

来年中学生になる「僕」はしがらみまみれの現実に憂鬱だった。ある日大好きな幻想の世界に浸るため図書館で本を読んでいたが、タイトルも著者名も書かれていない一冊の本を見つける。そこには…

※この作品には『ジェンダーチョイス』では語られなかった真実が含まれます。 生まれる前の世界で「右です」を練習していたわたしは、光の世界を“いいところ”にするために、ある仕組みを…

勇者アブラハムに、魔王は告げた。 「貴様が斬り捨てたのは、全て人間だ。」 現代の法廷。アブラハムは、家族を含む数十人を殺した大量殺人犯として裁かれる。「魔王の幻術だ」という…

森の中で目を覚ました浅田政貴は頭の中に埋め込められた支援AIであるカゲの説明で異世界に迷いこんだと知る。その直後に遭遇した臆病な幼竜との交流を図ろうとしたその時、政貴達の前に巨大…

緑が美しく生い茂る森の中──あなたは日差しに照らされながら、木陰で目を覚ましました。 大きな大きな森。 昨夜の月明かりに導かれるように、奥へ奥へと迷い込んでしまったのでしょう。…

十年前、魔族の大侵攻があった。 アルバトロス家嫡男、ヴィード・アルバトロスは魔族の策略にはめられ、その生涯を終えた、と思っていた。 目が覚めると、辺境の村の美少女ウィーナとなって…

雲の上で“性別”を選んで生まれてくる子どもたち。 本来「女」を選ぶはずだったぼくは、押されて別の道へ落ちてしまう。 やがて母の期待と愛を聞きながら、“選び損ねた運命”と向き合う物…