「巫 あやかし」を含む小説

青年が迷い混んだのは、遠い彼方の世界。頼る縁も無いその地で彼が出会ったのは、自らを『トウフ』という存在だと称する人ならざる少女だった。彼女の厚意によって束の間の居場所を与えられた…

　平穏に暮らしていた俺に、生霊が憑いていた。 　子供の頃に霊感少年と呼ばれていた弟と共に、何とか自分の身を護ろうとしていたある日、従兄弟が霊障に巻き込まれてしまう。 　不思議な鈴…

「アマテラスの妖怪狩り」の伝承は現代では忘れ去られていた。しかしここ十数年、妖怪と呼ばれる種族の登場や異常気象、森林や火山の突然変異などおかしな事態が続いている。そんな中、妖怪の…

領土争いのため様々なところで紛争が起こった…和の國。 その争いで 大幅に人口が減少した古の精霊の力を受け継ぐ狐神族。 その最後の生き残りの 七巫(ななみ)と言う青年の力はどんな…

ある日、いきなりあらわれたオレンジ色の訪問者。 毛がふさふさで、小さくて、調子っぱずれのカワウソ（もどき）が私に告げる。 「ウソはついちゃダメ！」 「は？」 妖怪？　神様？　…

──僕は一度死んでいる。 あの世とこの世の中間にある旅館の大旦那である主人公は死んでいるが、生きてもいる。 そんな彼の役目はその中間の世界で死者を迎え、あの世に行くかこの世に…

　自称〝高等遊民〟の青年・御巫伶人は、奇妙な夢に誘われて訪ねた小社で人間の言葉を話す不思議な白狐に出逢う。 　瑠姫と名乗る白狐は少女の姿に変化し、なかば勝手に伶人のもとに居着いて…

霊験あらたかな地、日光。そこでは古くから鬼や悪魔が跋扈し、人々を唆して災いを引き起こしてきた。 人と鬼や悪魔を繋ぐのは、ＰＰＶ――psychopath(サイコパス) virus(…