統巫之番―トウフノツガイ―狐愁晴天譚
i'm who?
◇序章【生き、逝き、行く】
序章……(零) 【序開独白】
――
人の身ならざる銀色の
彼女は
彼女が
https://kakuyomu.jp/users/1184126/news/16818093077303269160
どうしてだろう。目前に彼女の生まれたままの姿があるというのに、どこか現実感が欠けており。恐れ多くも姿を見遣り、その都度に
少女は温水に浸した布で己の身体の隅々を拭き上げていき、時間をかけて
さながら湯上がりのような赤みの差した顔。
……深く、溜め息。
溜め息を吐き。少女は程よく膨らんだ自分自身の
己のこの様な姿を『目に納めないでくれ』と言わんばかりに。
これは、なんたる形容できぬ感情か。
――そうだ、そうだとも。これは
かような身に成り果ても、
目を閉じれば彼女との
己が成り代わった少女の
これは彼女の全てを
人ならざる少女になった己の
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